近年のヘッドホン市場では冬商戦に向け、毎年8月末ごろから各メーカーの本気度が伺える代表モデル群が発表されていくケースが多い。2013年もまた例外ではなさそうだ。今では国内外でさまざまなブランドがしのぎを削る成熟市場となりつつあるが、その中でいち早く新製品を投入したのが、イーフロンティアが取り扱う「Klipsh(以下、クリプシュ)」ブランドのヘッドホン。注目すべきは、初作にして大ヒットとなったフラッグシップモデル「Image X10」の、約5年以上ぶりとなる後継機種「Image X11i」が登場していることだ。
「クリプシュ」は、1946年創業の伝統ある米国スピーカブランド。全米の劇場で採用されているスピーカにおいてNo.1シェアを誇るなど、その名を広く知らしめている。2008年7月に、その音の系譜を受け継いだ同ブランド初のインイヤー型ヘッドホンImage X10が日本市場に投入されると、口コミなどから徐々に人気が広がり、定番のロングセラーアイテムとなった。Image X10の特長は、従来のバランスド・アーマチュア型(以下、BA型)のイメージを覆す高解像度かつダイナミックな音質と、着けているのを忘れるくらいの軽量かつ小型ボディの合わせ技にある。ここでは、さらなる磨きをかけた次世代モデルの実力をチェックしていく。
パッケージから見ていこう。「クリプシュ」のロゴと“X”が特徴的な、浮遊感のあるデザイン。側面には、Appleオフィシャルライセンスが記載されている。付属品は、質感の高い専用ポーチ、口径6.3mmの変換プラグや航空機用変換アダプタ、コードクリップのほか、独自のイヤーチップ「Oval Ear Tips」を5個用意。クリプシュが特許を持つこのイヤーチップは、ソフトシリコン性の柔らかな楕円形状で、軽快な装着感だけでなく優れた遮音性を実現する。
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