サムスンが同社の新しいスマートフォン「GALAXY Note 3」のベンチマーク結果を不正につり上げているとして、Ars Technicaが詳細な記事を掲載している。
レビュー編集者のRon Amadeo氏は、自身の主張を立証する有力な証拠を示している。Note 3は、Quadrant、Geekbench、Linpackといったよく使用されるベンチマークソフトウェアが実行されていることを特に認識すると、性能スコアを最大20%つり上げると同氏は述べている。
実際、米CNETが独自に実施したNote 3のテストでは、23048という非常に高いQuadrantスコアが得られている。しかし今回の報道によると、これは不正操作による結果であったらしい。
筆者はNote 3に対するテストの中で、この素晴らしいベンチマーク性能を、2.3GHzの高性能クアッドコアプロセッサ「Snapdragon 800」によるものだと考えた。Snapdragon 800は、「Android」端末に搭載されている最高性能のモバイルCPUである。ちなみに、同じチップを同じクロック速度で使用するLGの主力端末「G2」のQuadrantスコアは19050だった。Note 3のRAMは3Gバイトであるのに対し、G2は2Gバイトである。
皮肉なことに、Amadeo氏が変更を加えたベンチマークツールを用いて実施したその後のテストにおいても、Note 3はG2を上回った。ただし、その差はもう少し小さかったという。
韓国エレクトロニクス大手のサムスンが不正操作を指摘されるのは今回が初めてではない。同社は「GALAXY S4」のテスト結果についても、ほぼ同じように不正操作したと指摘されていた。
米CNETはこの問題についてサムスンにコメントを求めているが、まだ得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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