ソニーは9月24日、電子書籍端末「Reader」の新機種として「PRS-T3S」を発売すると発表した。重さは約160gで、国内最軽量という。厚さは最薄部が約8.8mm、最厚部は9.5mmと薄型化し、より快適に持ち運べるようになった。また、前ページで表示されていた残像を抑えるソニー独自のアルゴリズムを進化させ、電子ペーパー特有のページ送りの白黒反転を最大4時間に1回と減少させたとしている。
カラーは、ブラック、レッド、ホワイトの3色で、発売は10月4日。市場想定価格は1万円前後としている。
あわせて電子書籍ストア「Reader Store」を読者参加型ストアへと全面刷新した。新Reader Storeでは、読者が本のレビューを書き込んだり、別の読者がそのレビューを参考に本を購入したりできるなど、ユーザー同士のコミュニケーション機能を充実させた。
街の書店がPOPや書評を付けるように、読んだ本やお勧めの本にレビューを付けて、Reader Store内に開設されたマイページ(本棚)上に陳列できる。レビューは、Facebook、Twitterでも共有可能。さらに、アフィリエイトも導入する。
他の読者がレビューを介して本を購入した場合、購入された本の販売価格の5%のソニーポイントが還元される。こうした新サービスの導入により、ソニーは「ユーザー自身があたかも“店主”になって書店を運営しているような、新しい電子書籍体験を実現した」としている。
10月10日より、新たにPS Vita向け電子書籍アプリ「Reader for PlayStation Vita」のアップデートを提供し、新型PS Vita Wi-Fiモデル(PCH-2000 シリーズ)、PS Vita TV、“ナスネ”に対応する予定だ。
これにより、電子書籍ストアReader Storeで購入しダウンロードしたブックデータをPS Vita上で楽しめるほか、PS Vita TVと接続することにより、テレビの画面でコミックを楽しんだり、大容量の“ナスネ”の内部ストレージにWi-Fi経由で本を保存するといったことが可能になる。
さらに、iPhone/iPad/iPod touch向けのアプリ「電子コミック・雑誌Reader(EPUB 3専用) for iPhone/iPad」を10月中旬をめどに提供する。これにより、Reader Storeで購入したEPUB 3形式のコミックと雑誌をiOSの端末でも楽しめるようになる。今後はEPUB 3形式の書籍への対応も予定しているという。
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