MS、「Windows 7」向け「IE11 Release Preview」を公開--大幅な高速化をアピール

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 福岡洋一 (ガリレオ)2013年09月20日 11時36分

 Microsoftは米国時間9月18日、「Windows 7」向けの新しい「Internet Explorer(IE)11 Release Preview」を公開し、主要な改良点についてアピールした。

 IE11 Release Previewの仮想マシンイメージは今週中にmodern.IEで公開される予定だ。

 IE11 Release Previewは従来のソフトウェア開発サイクルの「リリース候補(RC)」段階に相当するもので、IE11がすべてのWindows 7ユーザーに公開される前の最後のプレリリース版だ。MicrosoftでIE担当マーケティングディレクターを務めるRoger Capriotti氏は最終版の公開について、2013年秋になるとしか述べていない。

 IE11 Release Previewは、7月にリリースされた「IE11 Developer Preview」に続くものだ。Microsoftによると、Release PreviewはDeveloper Previewより5%高速で、競合する最新のブラウザより30%以上高速だという。これは1種類のベンチマーク(WebKitベースのJavaScriptを使ったテスト「SunSpider」)の結果でしかないが、それでもIEがベンチマークで首位となったのは注目に値する。

Microsoftが示したSunSpiderベンチマークテストの結果
Microsoftが示したSunSpiderベンチマークテストの結果
提供:Microsoft

 Microsoftはまた、HTML5の「Pointer Events」APIからプレフィックスを削除した。これはつまり、IE以外のブラウザでこのAPIを使うためのIE固有のフラグが不要になるということを意味する。Pointer Eventsは、マウス、ペン、タッチスクリーンなど、複数の「ポインタ」からの入力に対してブラウザがどう反応するかを制御する。大多数の「Windows 8」搭載ハードウェアがタッチスクリーン機能付きで出荷されている現在、これはMicrosoftにとってきわめて重要な変更点だ。

 「われわれは、Pointer EventsがW3Cにより標準として承認されると確信している」と、Capriotti氏は述べた。新しいウェブ標準が広く使われるようになるには、このウェブ開発者団体の同意を得なければならない。

 新しいRelease Previewにおけるその他の変更には、クローズドキャプション(字幕)付きの動画再生におけるフォントのカスタマイズオプションの追加や、W3Cの「Do Not Track」(追跡拒否)規格に関する最新ドラフトのサポートが含まれる。MicrosoftはDo Not Trackに驚くほど積極的な姿勢を示しており、「IE10」ではデフォルトで有効にしている。

 IE11における「F12」開発者ツールの改訂作業はRelease Previewでも継続しており、Developer Previewの登場以降、いくつかのオプションが追加された。開発者は「Always refresh from server」(常にサーバから更新する)オプションを使用して再現可能な処理結果を生成できる。また、「DOM Explorer」を使用するとサイトを調整しやすくなるほか、WebGLエラーは対応するJavaScriptのロケーションにマッピングされる。

ビデオのクローズドキャプションのカスタマイズが可能。
ビデオのクローズドキャプションのカスタマイズが可能。
提供:Microsoft

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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