GoogleやMicrosoftと同じように、Adobe Systemsもハードウェア事業に強い関心を抱いている。
ソフトウェア企業のAdobeが米国時間9月17日、デジタルペン「Mighty」について、2014年上半期の出荷を目指していることを発表した。Mightyは「iPad」向けのスタイラスで、同社は2013年5月に初めて試作品のデモを行った。Adobeはまた、「Parallel」と「Contour」という2つの「iOS」向けアプリも発表した。同アプリは、Mightyとその関連製品「Napoleon」に対応するスケッチ用アプリだ。Napoleonはデジタル定規だが、同社はNapoleonの市場投入については確約していない。
Mightyは、紙の上に描くこととタブレットを使うことの差を縮めるよう設計されており、Bluetooth接続でタブレット用ソフトウェアおよび描画技術と連動する。AdobeのExperience Design担当バイスプレジデントを務めるMichael Gough氏によると、同技術は正確でよく反応するという。
「描いている時に受け取る触覚フィードバックの感触の良さは、ちょっとした驚きだ。思うに、次世代のデジタルツールには、たくさんのアナログ要素が取り込まれていくのだろう」(Gough氏)
Bluetooth接続により、描き手の筆圧などペンの状態に関する情報を伝達できるほか、「Adobe Creative Cloud」サービスにも連動を拡張することもできる。これにより、ユーザーの色彩設計のアイデアや仮想クリップボードにコピーされた要素を取り込むツールなど、ネットワークに基づく機能が実現する。
Gough氏によると、AdobeはMightyを作るため、タブレット用スタイラス「Jot」のメーカーであるAdonitと提携したという。今回の新バージョンにおける変更点の1つはペン先で、元の試作品の幅5ミリメートルよりも細くなっている、とGough氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)