Intelは米国時間9月10日、サンフランシスコで開催されている同社の年次カンファレンス「IDF13」において、ウェアラブルデバイス市場を含む新たな市場向けの小型チップ製品群を発表した。
「Quark」と名付けられたこのチップは、Intelがウェアラブルコンピューティング時代においても地位を保つための製品だ。
同社の新最高経営責任者(CEO)Brian Krzanich氏は基調講演において、この新しい低消費電力製品はウェアラブルデバイスだけでなく、「モノのインターネット」を実現するための産業機器も念頭に置いたものだと述べた。
このチップは同社の「Atom」チップをさらに小型化し、およそ5分の1にまで小さくするとともに、消費電力も10分の1に抑えているという。
Intelは2013年第4四半期中に、同製品群における最初の製品に基づいた回路基板設計をサンプル提供するという。なお、当初は工業分野やエネルギー分野、運輸分野といった市場に向けたものになる。
Krzanich氏はこの製品のコンセプトを示す例としてブレスレットを披露し、Intelはパートナー企業とともに同分野における機会を追い求めていると述べた。
同氏は「スマートフォンやタブレットが最終形態というわけではない」と述べたうえで、「コンピューティングにおける次の波はまだ完全に定まってはいない。ウェアラブルコンピュータ、および洗練されたセンサやロボット工学はそういった応用の始まりでしかない」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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