クックパッド9月6日、プライベートコーチサービス「Cyta.jp」を運営するコーチ・ユナイテッドの株式を取得し、子会社化する基本合意書を締結したことを発表した。同社によると買収金額は約10億円。両社は2012年12月に、レシピ共有サイト「クックパッド」のトップページからCyta.jpへユーザーを誘導する、主婦層向けのテストマーケティングを共同で展開していた。
クックパッドは“食のインフラ”を目標に掲げて、レシピ共有サイトだけでなく、野菜の定期宅配サービス「やさい便」や料理教室の情報検索・予約サービス「cookstep(クックステップ)」など、さまざまな食に関わるサービスを提供しており、今後もこの流れを加速させていきたいとしている。
同社が今回買収するコーチ・ユナイテッドは、語学や楽器、デザイン、スポーツなど約140種類のジャンルの個人指導の先生が見つかるサービス「Cyta.jp」を運営している。また今後は、レッスンの検索や予約にとどまらず、ベビーシッターやハウスキーピングなどの幅広い地域サービスを取り扱う“サービスEC”への発展を目指しているという。
クックパッド広報は買収の目的について「メインユーザーである20~40代の既婚女性に向けたサービスを今後はさらに拡充していきたい。Cyta.jpが今後展開するベビーシッターやハウスキーピングサービスは、クックパッドのユーザーにちょうどいいのではないかと思っている」とコメントした。
なお、クックパッドは9月6日に2014年4月期第1四半期の決算を発表している。売上高は前年同期比39.5%増の15億3900万円、営業利益は同49.6%の8億4300万円、経常利益は同49.7%増の8億2700万円、純利益は同51.2%増の5億1700万円となった。会員事業、広告事業ともに順調に売上げが拡大したほか、月額294円のプレミアム会員は105万人を超えた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果