NTTドコモがiPhoneの新モデルを販売すると朝日新聞や日本経済新聞が報じている。早ければアップルが日本で販売を開始すると予想されている9月20日から取り扱うという。この報道についてドコモは「当社が発表したものではなく、現時点において開示すべき決定した事実はない」とコメントしている。
ドコモはこれまで、アップルによる販売台数のノルマの高さや、両社の戦略の相違などを理由に、iPhoneの導入を見送ってきた。また2011年末には一部で、ドコモがiPhoneの販売についてアップルと基本合意したと報じられたが、同社は「アップルと基本合意したという事実はない。また現時点で、アップルと具体的な交渉をしているという事実もない」と否定していた。しかし、同端末を取り扱うKDDIやソフトバンクモバイルへの顧客の流出が止まらないことから、iPhoneの販売を決めた可能性はある。
CNET Japan編集部では、二者択一のユーザー参加型コンテンツ「CNETどっち?」で、ドコモがiPhoneを売ると思うかを質問していた。8月29日~9月6日午前10時までの期間で集まった回答の結果は、「売る」が104票、「売らない」が152票で、過半数がドコモはiPhoneを売らないとの見方を示していた。
なお、「売る」と回答した人の意見としては、長年に渡り「ドコモからの販売を望んでいる」という声が多かった一方で、「売らなければ顧客がさらに流出する」「売っても時すでに遅し」といった厳しい意見も見られた。
また多数派の「売らない」と答えた人の意見としては、過去に何度も噂が流れながらも結局販売されなかった経験などから「今更出さないだろう」という声が多く聞かれた。また「(Xiやdマーケットなど)ドコモが築いてきたビジネスモデルが崩れる」といった、アップルとの条件面での不一致などが障壁になっているとの意見も寄せられていた。
アップルは米国時間9月10日に開催されるイベントでiPhoneの新モデルを発表すると見られており、ドコモが販売に踏み切るならば、この場で明らかになる可能性が高い。
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