スマートフォン決済サービス「Coiney」を手がけるコイニーは8月28日、クレディセゾンを割当先とした総額約5億円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。
今回の調達では、人材強化、システム増強、加盟店開拓の拡大の3点を進めていく。コイニーは、4月にクレディセゾンとの提携を発表している。今回資金調達を実施し、同社との関係を強化した理由については、「資金だけでなく、クレジットカード決済に関するノウハウおよび加盟店開拓に必要な営業力も一緒に提供いただける点、そして何より現金市場を打破したいという思いが一致したため」(コイニー代表取締役の佐俣奈緒子氏)と説明する。
8月21日より決済手数料を4%から3.24%に変更。支払い頻度も向上させた同社。現在のユーザーは、首都圏と地方で比較すると地方が多い状況だという。メインユーザーは35~45歳。ユーザーの平均年齢は42.3歳。法人と比較すると個人事業主が若干多いとのことで、「これまでクレジットカード決済を利用されていなかった方が大半を占めている」(佐俣氏)という。8月は夏休み期間ということもありツアーガイドやお土産屋の利用が顕著だったが、アパレルから美容、カフェ、花屋、肉屋、写真館、居酒屋、薬局など多岐に渡って利用されているという。
また同社はSDKを公開することを告知している。こちらの進ちょくについては当初の予定より遅れ気味とのことだが、「オフライン決済における新しいプロダクトの形としてSDKは展開していきたい。非常に多くの反響を頂いており、今回の調達を機に強化はしていきたい」(佐俣氏)と語っている。
さらにコイニーでは、8月28日から31日まで4日間限定で「 Coiney X Store(コイニーエクスストア)」を開催する。Coiney X Storeでは、テスラモーターズ、 ツナグデザイン、ケイズデザインラボ、ロノフデザイン、ブランチプロダクツのプロダクトが一堂に会し、それぞれのプロダクトをCoineyで実際に購入することができる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」