2回以上起業している人を「連続起業家(シリアルアントレプレナー)」と呼ぶそうだ。本書では複数回起業し、成功してきた人たちの考え方ややり方を分析することで、そこに何かしらの法則があるのではないかと推測している。ただ、実際の内容は、帯にあるような「何度起業しても成功してきた人々」というより、「何度失敗してもめげずにがんばってきた人々」の記録といった印象だ。連続起業家のバイタリティが何なのか、知りたい人にお勧めの1冊。
起業はリスクを伴うというが、では会社員として組織に所属していればリスクはないのかといえば、もうそうは言えない時代になった。どこにいても、人生には何らかのリスクが付き物。それならば、人に言われたことをやり続けるよりも、自分のやりたいと思えることをとことんやって、その責任は自分で負う方がいいと思うのも当然だ。 どの起業家にも共通するのは、何かに突き動かされるようにして起業し、仕事を続けている点だろう。その「何か」を本書では言葉で表そうと試みて「セオリー」という形式にまとめているが、読者それぞれが、各起業家の話を読んで受け止めるものは、もっと感情に訴えてくるような、それこそ言葉にできないエネルギーのようなものかもしれない。CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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