KDDIは8月22日、各分野の専門家である“キュレーター”が厳選した商品が毎月届くスマートフォン向けショッピングサービス「auおまかせショッピング」の提供を開始した。サービス名の通り、商品は基本的にキュレーターの“おまかせ”となるが、気に入った商品は「auショッピングモール」で追加購入できる。
コースは予算や好みに応じて選ぶことが可能。第1弾として、オーガニック中心のコスメショップ「CosmeKitchen」を手がけるマッシュビューティラボと提携した「コスメコース」(月額1980円/3980円)、グルメ雑誌「dancyu」のECサイト「dancyu.com」を運営する食文化との提携による「ワインコース」(月額2980円)および「グルメコース」(月額1980円/2980円)の3種類を提供する。
送られてくる商品は約2カ月前にユーザーに提示されるが、気に入らなければ一度解約し、再び申し込むといったことも可能だ。8月21日に開催された記者発表会に出席した、KDDI 新規ビジネス推進本部 本部長の雨宮俊武氏は「顧客にとっては申し込む、やめるというのを自由に選べるのも魅力のひとつ。一方で、継続することでより魅力のあるサービスになるような仕組みも取り入れていきたい」と語る。
定期購入の支払いは「auかんたん決済」に対応。また、各コース初回申し込み時のみ購入代金にauポイントを充当できるほか、逆に購入金額に応じてauポイントを貯めることも可能となっている。さらに「auスマートパス」会員向けには、タイムライン上での情報発信、送料永年無料、各コース申し込み月の利用料半額、といった特典も用意されている。
KDDIでは「3M戦略」の第2弾として、2013年より「スマートリレーションズ構想」を掲げている。このスマートリレーションズ構想に寄り添ったEコマースという位置付けで、4月にOrigamiと、そして7月にMONOCOと資本業務提携をしてきたが、auおまかせショッピングはこれらに続くものとなる。
雨宮氏は「ワインなどひとつのジャンル内でも、値段や品質が異なる数多くの商品があり、なかなか自分で選ぶのは難しい。そこで専門家であるキュレーターが、お手軽価格かつ高品質な商品を厳選してお届けする」と、サービス提供の意義を語る。また、キュレーターの提案による新たな商品との出会いや、より深い楽しみや知識の向上効果も得られるとした。
記者会見には、各パートナーの代表者も出席した。マッシュビューティーラボ代表取締役社長の椋林裕貴氏は「海外と比べて、日本のオーガニックコスメ市場は出遅れており、消費者にとってまだ“どんなものかわからない”というのが業界の課題。auおまかせショッピングを通じて、厳選した本物の商品を提供していきたい」と語る。商品内容は、店舗で人気の高いヘアケア・スキンケア系を中心とした3~5個のセットになるという。
続いて、食文化代表取締役社長の萩原章史氏は「auおまかせショッピングで一番重要なのは、お任せしていただけるところ。農産物などは天候不順で生産量が落ちることもあるが、そうした中でも目利き人として一番値打ちのある商品をご提案していきたい」と、プロが選ぶ満足度の高い商品をアピールした。
雨宮氏は、同サービスの売り上げ目標や黒字化の目処などについては言及を避けたが、「ユーザー数に関しては早急に2桁万にはもっていきたい」と意気込む。なお、認証にはau IDを用いるため、ID所有者であればスマートフォンに限らずタブレットからも利用できるそうだ。今後は、フラワーアレンジメントや日本酒、コーヒー、スイーツ、雑貨などの商品を扱うパートナー企業との連携も予定しているという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」