「Hit Me Later」は、届いたメールを指定時間後に再度送り直してくれるメールサービスだ。仕事中にプライベートなメールが届いた際、送り直す時間を指定していったん受信トレイから削除し、目の前の作業に集中するといった使い方ができる。
本サービスはとくにウェブ画面から設定を行う必要はなく、指定のアドレス宛にメールを転送することで、あとから送信元に送り返されてくる仕組みになっている。何時間後に再送信するかは、メールアドレスの@の手前に書かれている数字によって判定する仕組みで、例えば届いたメールを5時間後にもう一度送り直してほしければ「5@hitmelater.com」宛に、10時間後に送り直してほしければ「10@hitmelater.com」宛に、そのメールをまるまる転送する。分単位で時間を指定する際は、@の手前に「5minutes」または「5m」といった具合に単位込みで指定する。
指定時間が経つと、転送したメールがそのまま送り返されてくる。送信者名は「HitMeLater」となり、末尾には本サービスを利用して送られたことを示す署名が付与されるが、それ以外は元のメールのままなので、あとは必要に応じて処理すればよい。ただし今回試した限りでは添付ファイルは削除されるようなので、添付ファイルだけはオリジナルのメールを参照するなど、一工夫が必要になりそうだ。
ふだんから受信トレイに処理が必要なメールだけを残している人にはあまり使い道はなさそうだが、着信時にしか受信トレイを見ず、届いたまま処理を忘れてしまうことが多い人にとっては、リマインダの役割を果たしてくれる便利なサービスといえる。もともとは夜中に届いたメールの処理を翌日忘れないようにするため開発されたサービスとのことで、冒頭に述べたビジネス用途以外にも、アイデア次第でさまざまな使い方ができそうだ。
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