Facebookは、設立12年目のMobile Technologiesを買収することで合意した。Mobile Technologiesは、モバイル音声翻訳アプリ「Jibbigo」などの多言語間コミュニケーションツールを開発している。買収の条件は明らかにされていない。
Mobile Technologiesは、ウェブサイトに掲載した声明で次のように述べている。「世界をもっとオープンでつながり合ったものにすることを目指すFacebookは、真に世界的な規模で当社の技術を活用するのに申し分のないプラットフォームを提供してくれる」
Facebookの広報担当者は、米CNETに対して買収の事実を認めた。同社で製品管理担当ディレクターを務めるTom Stocky氏は、Facebookの近況アップデートで、同社が音声ベースのナビゲーションの研究に興味を抱いていることを公言している。つまり、同社の主な意図は、ユーザーに音声コマンドでブラウジングや近況アップデートをしてもらうことにあるのかもしれない。
「音声技術は、モバイル機器やウェブにおけるナビゲーション手段として重要性が増してきており、この技術は、そうした変化に合わせて製品を進化させるのに役立つ」(Stocky氏)
広報担当者によると、Facebookは当面、Mobile TechnologiesのJibbigoアプリケーションのサポートを継続するという。Facebookが、Jibbigoの高度な翻訳技術を自社のモバイルアプリケーションに統合するかどうかについては、それ以上のコメントはなかった。Jibbigoアプリケーションは、音声認識技術と機械学習技術を利用しており、ユーザーが語句を音声入力またはキー入力すると、選択した言語に翻訳する。Jibbigoのオフライン翻訳機能は、ユーザーがネット接続しているかどうかに関係なく、どこでも利用できるとされている。
Mobile Technologiesの従業員は、買収手続きが完了した時点でカリフォルニア州メンロパークにあるFacebook本社に移動する予定だ。Facebookは、同社に加わるMobile Technologiesチームのメンバーの人数を明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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