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FacebookやTwitterはイノベーションを「外から買う」--GCAサヴィアン

岩本有平 (編集部)2013年07月31日 20時19分
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 M&AアドバイザリーファームのGCAサヴィアンは7月31日、ITイベント「GCA Media Conference Tokyo 2013」を開催した。米国でネット関連サービスを提供する12社が来日し、自身のテクノロジーやサービスについて紹介した。

 キーノートセッションでは、GCAサヴィアン マネージングディレクターのTodd J. Carter氏が登壇。シリコンバレーにおけるイグジット(上場や買収で株主の利益を確定すること)の現状について紹介した。

 Carter氏はまず、FacebookによるInstagramの買収、MicrosoftによるYammerの買収、YahooによるTumblrの買収などを例に挙げ、シリコンバレーのエコシステムの原動力にこのような買収、M&Aの案件が寄与していると説明する。


Todd J. Carter氏
  • FacebookとTwitterが1億ドル以下で買収した企業の遷移

 これ以上に重要なのは、その買収の性質だ。FacebookやTwitterは2010年以降積極的な買収をしているが、その金額は1億ドル以下だという。「彼らが買っているのはテクノロジー。『イノベーションを外から買い入れる』というのがシリコンバレーの大きな傾向。有能な人やチームを取り入れることで彼らはイノベーターで居続けている」(Carter氏)。

 またCarter氏は、米国ベンチャーキャピタル(VC)の投資実績について語る。現在米国ではVCが年間3500件くらいの投資を実行している。その平均額は3000万ドルから4000万ドル程度。そして、売上が立ち始めたステージの企業への投資が増えているのだという。「製品開発段階の企業への投資の割合は減ってきている。これはシリコンバレーのVCがこのステージの企業にリスクを感じ、(売上が立ち始めたステージの)企業の将来に期待していこうと考えているから。VCは収益を上げている企業にも関心はあるが、そこがメインではない」(Carter氏)。

 また、IPOによるイグジットも2010年以降件数が増加しているものの、「VCが企業を育てていくときには、そこ(その企業の手掛ける事業)に市場ができていると分かっている。そこにIPOは必要ない」(Carter氏)とも語った。

 そして最後にCarter氏は、シリコンバレーの重要な要素について「才能のある起業家」「資金」「スタートアップ文化への理解」「リスクテイクすることに価値を見いだすこと」「失敗を周囲に認めてもらえること」などと語った。

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