Appleは長い間、同社製品への指紋スキャン技術の追加に取り組んでいるとうわさされてきたが、米国時間7月29日にリリースされた「iOS」ソフトウェアの新しいバージョンでは、それが事実であることが確認されたようである。
「iOS 7」のベータ第4版が29日午前、開発者向けにリリースされた。同バージョンには、生体認証スキャン用の新しいコードが含まれている(ただし目に見える機能は存在しない)。この技術を発見したのは、たびたびコードを調査しているHamza Sood氏である(9to5Macが記事を掲載)。同氏は、iOS 7のコード内部に「BiometricKitUI」用のフォルダがあることに気が付いた。このフォルダには、「iPhone」を持つユーザーの左または右の親指を認識することのできる指紋認証の説明が含まれている。
Appleはほぼ1年前に、Authentecを3億5600万ドルで買収した。Authentecは、ユーザーを識別することのできる指紋センサの開発を専門とする企業で、買収される前にはサムスン、LG、Motorolaが顧客として名を連ねていた。買収後の規制当局への提出書類には、Appleが同社製品に2次元指紋センサを追加するためにこの買収を成立させたいと考えていたことが記されていた。
正式版以外に含まれるAppleのコードは、必ずしも直ちにその機能の提供につながるわけではないことに言及しておく。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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