アジャイル開発のインパクトを定量化する - (page 2)

Larry Maccherone (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年07月30日 07時30分

#3:現状把握はバランスが取れていなければ何の意味もない

 アジャイルプロジェクトの現状を把握する際には、以下の4項目を土台としてバランスを取るようにしてほしい。

  1. 迅速に行う
  2. 適切に行う
  3. 期日に間に合わせる
  4. 開発サイクルを回し続ける

 こういった4つの土台のバランスを取らなければ、いずれかに偏った把握をしてしまいがちになる。例えば、生産性を向上させる(迅速に行う)ことばかり考えていると、品質や顧客満足度が低下しやすくなる(つまり適切に行えなくなる)わけである。

#4:ソフトウェアがもたらした成果を6つの観点から把握する

  1. 生産性
  2. 反応性
  3. 品質
  4. 顧客満足度
  5. 予測性
  6. 従業員満足度

 これら6つの観点は、筆者がソフトウェア開発パフォーマンス指標(SDPI)と呼んでいるものである。これらは開発作業に関する定量的な洞察を得るために用いられ、プロセス上やテクノロジ上の意思決定が開発チームのパフォーマンスにどのように影響を与えるのかというフィードバックを提供するものだ。把握する対象をしっかり見極め、それぞれの観点から評価してほしい。

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