フィンランドのNokiaは現地時間7月18日、2013年第2四半期の決算を発表した。内容は振るわず、売上高と出荷台数がアナリストの予想を下回った。売上高は前年同期比で24%減少して57億ユーロ(75億ドル)となり、モバイル端末の出荷台数も同27%減の6110万台となった。
Nokiaは第2四半期に740万台の「Lumia」スマートフォンを出荷した。これもアナリストの予想を下回ったが、それほど悲惨な結果というわけではない。実際、この数字はBlackBerryが最新の四半期決算で報告した同社製端末の出荷台数680万台(「BlackBerry 10」の270万台を含む)を上回っており、「Android」および「iOS」に続く第3のプラットフォームをめぐる戦いでどちらがリードしているかを示すものだ。
だが、北米についてもう少し詳しく見ると、状況は引き続き厳しいようだ。Nokiaが北米で第2四半期に出荷した端末はわずか50万台で、第1四半期に出荷した40万台からは増加したものの、前年同期比では17%の減少だ。この低調な数字の大部分は米国での不振による可能性が高い。
今回の決算は、Nokiaが依然として問題を抱えていることを浮き彫りにしている。北米でブランド力が弱く、まったく勢いがつかないという問題だ。Verizon WirelessのラインアップにようやくLumia端末を追加したこの四半期も、あまり進歩は見られなかった。
Nokiaが米国市場を重視していないと考えている人がいたら、前バージョンの主力端末「Lumia 920」と同じように「Lumia 1020」もニューヨークで発表会が行われたことに注意してほしい。Nokiaは米国で派手なイベントと大々的なキャンペーンに大金を注ぎ込んだが、あまり効果はなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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