MONOCOは7月18日、KDDIとの資本業務提携をしたことを明らかにした。
資本面ではまず、KDDIとグローバル・ブレインが手掛けるベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」からの資金調達を実施した。金額は非公開だが、数億円程度とみられる。
さまざまなデザイナーの雑貨を、数量限定で最大70%割引で販売するフラッシュセール型のECサイト「MONOCO」。既存ユーザーなどからの招待を受けないと利用できない招待制を採用。2012年4月からサービスをスタートした。
運営企業のMONOCOは、海外向けに日本の商品を販売するECサイト「Fullter Scape」を運営していたフラッタースケープが社名変更したもの。MONOCOはサービス開始直後から毎月売上が100%増となっていたことからリソースを同サービスに集中。社名も変更したという。
ユーザー数は現在8万人。売上高は非公開だが、サービス開始から1年間で1200%の成長を遂げた。トラフィックの85%がリピーターという状況だという。
MONOCO代表取締役の柿山丈博氏は、どれだけのクオリティの高いデザイナーと組めるかが成長のカギになると語る。同社は現在海外約800名、国内約100名のデザイナーとパートナーシップを組んでいる。「キードライバーになる数値はデザイナーの数。デザイナーが増えると商品が増える、商品が増えると売上が増えるというロジック。直近でもベルリンに行き100人のデザイナーと話をしてきた」(柿山氏)。また、(1)アプリの使い勝手の「バーチャル」、(2)実際の商品のよさである「フィジカル」、(3)海外の商品でも受注納期管理などを徹底する「エクスペリエンス」――の3点を意識したサービス設計をしているという。
今回、資本提携に加えてKDDIとの業務提携も行う。第1弾として、「au Brand Garden」のサービスサイトにMONOCOで販売する商品を紹介する特設ページを開設する。フラッシュセールをauスマートパス内のポイント&ラッキーコーナーで定期的に開催する。「au Brand Garden」では、auかんたん決済、auポイントの利用などが可能だが、今後ID連携などを含めたより深い連携も想定される。
さらに、8月1日には表参道に「MONOCOショールーム」を開設する予定。MONOCOマーチャンダイザーが厳選した家具や雑貨を展示するほか、各種イベントの開催、デザイナーの情報発信などを進める。
MONOCOでは、年内に提携デザイナー数を3000人(社)に増やし、国内を中心とするクリエーターやデザイナー、メーカー、ブランドとの取引を進めるとしている。
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