大阪に芽吹くイノベーションの意志--大阪市が「第2回ものアプリハッカソン」を開催

岩本有平 (編集部)2013年07月15日 09時00分
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 大阪・梅田の再開発エリア「うめきた」で4月にグランドオープンした複合施設「グランフロント大阪」。その中に開設された大阪市のイノベーション支援拠点「大阪イノベーションハブ」ではイノベーションの支援や創出に向けてITやものづくりなどをテーマにしたさまざまなイベントが開催されている。

 7月6日から7月13日には、大阪市都市計画局が主催した「第2回ものアプリハッカソン」が開催され、関西圏を中心としたハードウェアエンジニアやソフトウェアエンジニア、プロダクトデザイナーら約40名によるハードウェアのハッカソン(短期間集中型の開発イベント)が繰り広げられた。

 7月6日にはまず、アイデアソン(アイデア企画イベント)とハッカソンのチーム分けがなされた。そこで発表した8チームの中から選抜された5チームが、7月13日の発表会に向けてプロトタイプの作成に取り組んだ。第2回となる今回のハッカソンでは、「健康」をテーマに、ハードウェアとITを組み合わせたプロダクトの開発に挑んだ。5チームの企画したプロダクトについて、プレゼンテーションの順に紹介していく。

 なおここではプロダクトにしか触れないが、いずれのプレゼンも「寸劇」を交え、デモの失敗すらも笑いに変えてしまう“関西ならでは”なものに仕上がっていた。

TEAM KINTOON「The Butoon」

  • TEAM KINTOON「The Butoon」

 座った際の姿勢をモニターするセンサー内蔵の座布団。赤外線センサーと座布団内の綿を使って重心を計測し、Blue toothでスマートフォンアプリにその情報を送信。アプリ上で姿勢をモニタリングできる。

 また、座布団を枕として使うように二つに折りたたむと、休憩をすると判断して「ヒーリングモード」になり、スマートフォンからは環境音楽が流れる。

 将来的には座布団をオープンハードウェアとして販売できる様にしたいという。その際には6色のカラーバリエーションも展開するとしている。

チームぷーさん「共感ロボット シナスタ」

  • チームぷーさん「共感ロボット シナスタ」

  • 今回は腰痛を想定していたため、腰に静電容量方式のセンサを付けている

 けがをしている箇所など、ユーザーが無意識に触っている自分の体の部位にセンサーを付けることで、ユーザー自身に対してはバイブレーションで「患部が痛いのではないか?」とアラートを送る。同時に、ネットワーク接続されたロボットが、患部を痛がるポーズを取り、遠隔地でもユーザーの体調を知ることができる。また、指定のアドレスにメールを通じてアラートを送ることも可能だ。

 システムのテーマは「共感」。腰がウイルスに感染する難病にかかり、治療に3年間かかった人が、自身の痛みを周囲に訴えないようにしていたというエピソードから、「実際には多くの人が自身の体の痛みをつたえられていないのではないか」と考えてプロダクトを企画したという。

チームE.C「Highlights Shutter」

  • チームE.C「Highlights Shutter」

 スマートフォンアプリと体に身につける加速度センサーを組み合わせたプロダクト。アプリでは常時5秒間の動画を撮影しており、アプリと連動する加速度が一定の値を感知した際にのみ5秒延長して10秒間の動画を撮影する。これによって、例えばバッティングセンターでバットを振り切った際の10秒間のベストショット動画を撮るといったことができる。ベストショット動画のみがクラウド上にアップロードされ、スマートフォンアプリからいつでも閲覧できる。

 もともとは「運動しなくてはならない」と意識する銀行員へのヒアリングから企画が始まったという。だが、チームメンバーいわく「スポーツのアクションそのものがシャッターになるため、日常的にできるスポーツでも、友達に『すごい』と言わせることができるプロダクトになった」という。

チームSUMIMASARU「CLIP VOICE」

  • チームSUMIMASARU「CLIP VOICE」

 片耳にかけるBluetoothヘッドセットと端末を組み合わせた議事録作成デバイス。他のユーザーと通話した内容を自動的に端末に記録。テキストに変換して議事録を作成する。

 サービスは時系列で保存できるため、複数ユーザーでの会話を時系列に並べて、会議の流れをそのまま議事録にできるという。将来的にはテキストベースのメディアサイト運営やEラーニング、難聴者支援でのマネタイズも検討する。

チームふっとオフ「ふっとオフ」

  • チームふっとオフ「ふっとオフ」

 音声再生機能を備えたスニーカー。スピーカーを内蔵しており、ユーザーのステップ動作で好みの音声や音楽を選曲して再生したり、ネット経由で得た天候情報をもとに、特定の天候で特定の音楽を再生するといったことができる。

 ビジネスモデルはハードウェアを有料で販売し、追加でアプリや音楽をアプリストアで販売するというiPhoneやiPadのような形式。1万円程度での販売を想定する。

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