カブクは6月19日、3Dものづくりマーケット「rinkak(リンカク)」を提供すると発表した。同日よりクローズドベータ版サービスの事前登録を受付中だ。7月にもサービスを開始する。
rinkakは、企業やプロダクトデザイナー、プログラマーなどを問わず、3Dデータを制作、保有するユーザーがサイト上にショップを作り、そのデータをもとにした製品を販売できる、CtoCマーケットプレイス。「いわば3Dデータ版の『Etsy』。3Dデータをアップしてお店を作ることができるし、大量発注も受け付けられる」(カブク代表取締役の稲田雅彦氏)
製品は、プラスチックから陶器や金属など、多彩な素材に対応する。また、製品の製造や配送は、カブクが提携する向上や運送会社が担当するため、ショップを作ったユーザーは製造設備なしに製品を販売できるという。サービス開始後は、利益の3割程度をカブクの手数料とする予定。
現在、販売用の3Dデータを集めているところだという同社。稲田氏は「3Dデータを作れる人は日本に数十万人はいるのではないか。ただ現状はプロダクトデザイナーやCGデザイナーなど、いろんな業界に散らばっている。それをつないでいきたい」と語る。
また、今後はあるユーザーが公開した3Dデータに対して、他のユーザーのアイデアを組み合わせるといったコラボレーションの可能性についても模索する。「クリエイティブ・コモンズに関わる弁護士とも話しており、『モノのクリエイティブ・コモンズ』のような権利のあり方を考えていきたい」(稲田氏)
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