プライベートSNSのPathが「iOS」および「Android」向けアプリケーションをアップデートした。これにより、自社のステッカーをより一般的な商品に変え、より優れた収入源にしようとしている。
Pathは米国時間7月9日、バージョン3.1をリリースした。最新版では、同アプリの1200万人の登録ユーザーがステッカーをメッセージ内でプライベートに共有するのではなく、コメントスレッド内でやりとりできるオプションが新たに加わった。
同社は今回のアップデートを発表したブログ投稿で、「今回、新たなパックを購入する人も、古いセットを使用する人も、ステッカーを活用して友達のさまざまな瞬間に素早く応答したり、自身のコメントに彩りや深みを加えたりすることが可能になった。今後は、ステッカーがストーリー全体の一部になりうる」と述べた。
基本的にステッカーはより大きく、表情豊かな絵文字になっており、自社のメッセージング製品にユーザーをつなぎとめることを期待するアプリメーカーにとって、最優先事項になりつつある。人気メッセージングアプリの「LINE」は、最初にステッカーをメッセージングに導入し、アジアでヒットさせている。Pathは米国内で初めて、会員同士のメッセージング製品にハイパー絵文字を同じように導入したアプリの1つであり、それに続いてFacebookも、ウェブやモバイル上の1対1のメッセージング機能に独自のステッカーをすぐに導入した。
Facebookと異なり、Pathは同社のステッカーパック24種のほぼすべてを1パック1.99ドルとしている。これらのパックには、プロのアーティストがデザインしたさまざまなキャラクターや生き物たちが含まれる。Pathはまた、「Peanuts」ブランドと提携して「スヌーピー」を取り入れたステッカーパックも購入できるようにしている。
主な収入源にステッカーを追加したことで、購入できる表情豊かなステッカー機能がより幅広いユーザー層に普及するはずで、理論上は、Pathの売り上げ増大につながる。とはいえ、Pathは自社のステッカー関連事業がどの程度好調であることについて口を閉ざしたままである。同社の広報担当者は、ステッカーの売り上げやパックのダウンロード数の公表を控えた。
しかし、これにはどこか気になるところがある。投資家らは3年前に創設されたこの新興企業に対して、うわさされている次回の資金調達ラウンドで10億ドルの評価額を付けることに抵抗がないようだ。
Path 3.1は、「iPad」向けインターフェースも刷新している。新たなインターフェースでは、従来のランドスケープモードが廃止され、他のいくつかの細かいデザイン変更が施されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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