AppleとAmazon.comが、「app store」の名称を使う権利の帰属をめぐる訴訟を終結させた。Appleは2008年、「iPhone」向けのApp Storeを立ち上げた後に「App Store」の商標登録を出願。2011年3月、Amazonを相手取り、「App Store」の名称を不正使用しているとして訴えた。
その後Amazonが「Amazon Appstore for Android」というブランドを変更し、新発売した「Kindle」タブレットの広告の中で「for Android」を目立たなくすると、Appleは訴訟を修正し、Amazonが虚偽広告を展開していると訴えた。
Appleは当時の訴状の中で、「Amazonによる使用はまた、AppleのApp Storeサービスと質の低いAmazonのサービスを関連付けることによって、AppleのApp Storeサービスと、同サービスを活用するよう設計されているApple製品に関する評判を弱める可能性が高い」と主張した。一方、審問を通じて一貫したAmazon側の主張は、「app store」は一般的な用語だというものだった。
両社は今後、「app store」という名称を支障なく使えることになる。Appleの広報担当者、Kristin Huguet氏は次のように述べた。「われわれは、もはや訴訟を続ける必要性を感じない。アプリ数が90万以上、ダウンロード数が500億以上という状況で、顧客は好みのアプリをどこで購入できるのかを知っている」
審理は8月に始まる予定になっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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