ソフトバンクのSprint買収、米国時間7月10日に完了へ

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 中村智恵子 高橋朋子 (ガリレオ)2013年07月09日 10時23分

 何カ月もの紆余曲折の末、ソフトバンクによる米国の無線通信事業者Sprint Nextel買収が今週、完了する見込みとなった。

 ソフトバンクは7月8日、買収が米国時間7月10日に完了する見込みだとする短い声明を発表した。

 当社は、米国のスプリント・ネクステル・コーポレーション(以下「スプリント」)の事業への約216億米ドル(約1.8兆円※)の投資(以下「本取引」)が2013年7月10日(米国東部時間)に完了すると現時点で見込んでいます。本取引の詳細については、2012年10月15日付「当社によるスプリントの戦略的買収(子会社化)について」(2013年6月11日に開示事項の一部変更について発表しています。)をご覧ください。

 米連邦通信委員会(FCC)がこの216億ドル規模の買収を承認したのが7月5日であることを考えると、手続き完了のスピードが随分と速いように思われる。

 しかし、ここに至るまでには何カ月もFCCの決定を待ち続けた経緯がある。

 2012年10月、ソフトバンクはSprint Nextelの株式の70%を201億ドルで取得することで合意したことを発表した。当時、買収手続は(規制当局の承認を経て)2013年半ばには完了するとみられていた。

 アナリストらは以前、FCCが早ければ5月にも判断を下すと予測していた。しかし、これは希望的観測だったようで、ここ数カ月はこの件に関して何の音沙汰もなく過ぎた。

 そしてようやく7月5日にFCCが承認した買収案は、当初の買収案を6月初めに修正したものだった。

 ソフトバンクは買収価格を当初より引き上げ、166.4億ドルで株式の78%を取得する提案を出した。直接の投資額は50億ドルに下がったが、買収総額は当初の201億ドルから216億ドルに引き上げられた。

 Sprint Nextelの株主はこの修正案を承認している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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