「Opera」ブラウザの心臓部の置き換えを進めているOpera Softwareは、先にリリースしている同ブラウザの「Android」版に続いて、「Windows」版と「OS X」版もリリースした。
ノルウェーに拠点を置くOpera Softwareは、ブラウザエンジンを自社開発の「Presto」から、Googleの「Google Chrome」が採用しているのと同じものへと変更し、Operaの再構築に取り組んでいた。その取り組みはまず、Android端末向けとして実を結んでいたが今回、PC向けにも「Opera 15」がリリースされた。
ブラウザエンジンの仕事は、ウェブページ上やウェブアプリ上のHTMLやJavaScript、CSSによる指示をすべて処理し、その結果を画面上に描画することだ。Operaはこういった細かいレベルの処理において、オープンソースの「Chromium」プロジェクトの成果物であるエンジンを採用しているという点で、Google Chromeの後を追いかけている。しかし、Google Chromeとは異なるインターフェース上の特長がいくつかある。以下はその例だ。
Opera Softwareの最高経営責任者(CEO)Lars Boilesen氏は声明で、従来からあるその他のインターフェースを使いたいというOperaファンに対して、気長に待っていてほしいと呼びかけている。同氏は「われわれは次世代のOperaに向けて開発を継続しているため、お気に入りの機能のいくつかについては、今後に期待していてほしい」と述べている。
同社の製品管理責任者であるSebastian Baberowski氏は現地時間7月2日付けのブログ投稿で、再構築の目玉の1つに、「Opera Link」を通じたブラウザ設定やデータの同期機能があると述べている。また、次回のリリースでは、ブラウザの見た目をカスタマイズするためのテーマの設定や、より視覚的なタブ管理も可能になることが明らかにされている。
Operaは、古いPrestoベースの12.xブラウザのセキュリティパッチによるアップデートを継続することを約束しており、同社は、12.16のアップデートに取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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