Appleは新しいiPhoneを発表しなかったにもかかわらず、米国では2013年春を通してスマートフォンの王者の座を守ったが、サムスンはGALAXY S4を発表した5月にシェアを拡大している。しかし、世界シェアではサムスンがAppleを上回っている。
利益面では、Appleの「雪片」がサムスンの「雪崩」よりも優位に立っている。Strategy Analyticsによると、サムスンの2013年第1四半期の利益は51億ドルで、世界市場における「Android」スマートフォンの利益の95%を獲得したという。これは世界市場における同期のスマートフォン営業利益の40.8%に相当する。Strategy Analyticsの計算では、Appleは2013年第1四半期、世界市場の利益の57%を獲得した。さらに、iPadの販売台数はサムスンやほかの企業のAndroidタブレットのそれを大きく上回っており、Appleの世界モバイルデバイス市場における利益シェアに貢献している。
インターネット接続とモバイルデバイスの普及が進むにつれて、Appleの市場シェアは今後も縮小していくだろう。しかし、最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は、Appleが最も多い製品ではなく、最も優れた製品を作っている限り、万事うまく行くと考えている。
「われわれは製品に注力し、最高の製品を作らなければならない。それをうまくやり遂げて、人々の生活を豊かにする偉大な製品を作れば、ほかのことは自然についてくるだろう」(Cook氏)
新しいiOS 7と回を重ねるごとに性能が向上するiPhoneを発表するだけで、Appleのプレミアブランドという地位が維持され、顧客ベースも拡大するとCook氏は予想している。一方、サムスンは多数の新製品とマーケティングキャンペーンで、断片化したAndroid陣営を今後もリードしていくだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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