Mozillaの「Firefox OS」搭載スマートフォンがDeutsche TelekomとTelefonicaからまもなく提供される予定である。「Android」やAppleの「iOS」が占有する市場に、新たなプレーヤーが食い込むことができるかという点において、同モバイルオープンソースプラットフォームは注目に値する。
モバイル業界では、第3位のプラットフォームが強く求められている。「Windows Phone」も「BlackBerry」も、通信事業者によるサポートを受けている。それは通信事業者が、AppleやGoogleに依存したくないと考えているからである。サムスンがあらゆる種類のソフトウェアを搭載してAndroidへの依存性を最小限に抑えようとする理由もそこにある。問題は、AndroidとAppleのiOS以外にも発展しうるモバイルプラットフォームは存在するが、消費者がそれらを購入しないということである。
Firefox OSには可能性があるかもしれない。FirefoxはAndroidと同様に、Mozillaによるオープンソースとしての信頼性がある。またFirefoxは、名の知れたブランドでもある。最初のFirefox OS搭載端末は、Alcatel の「ONE TOUCH FIRE」と「ZTE Open」になる見込みだ。
Mozillaは、戦略的に理にかなった動きとして、その他の国への進出も狙っている。
Firefox OSは、ウェブを念頭に一から設計されており、FacebookやTwitterといった機能を搭載する。電話とウェブを統合し、HTML5以外のアプリの必要性を最小限に抑えるというのがその概念である。Mozillaは次のような簡潔な説明を記している。
Firefox OSには、スマートフォンに対するまったく新しい概念が取り入れられている。つまり、何もダウンロードする必要なく、文字通り電話を任意の時点でニーズに合わせたものにする適応型アプリ検索である。Firefox OS搭載端末上でただ右方向にスワイプして、興味対象を入力し始めるだけで、ユーザーのニーズに基づいてカスタマイズされた、まったく新しい電話エクスペリエンスが瞬時に得られる。
例えば、お気に入りの音楽アーティストを検索して得られた結果から、お気に入りの楽曲やコンサートチケットを購入したり、さらにはお気に入りの楽曲を直ちに聴くことができる。オンデマンドでこのような一時的に使用またはダウンロード可能なアプリを作成できるようにすることで、完全にカスタマイズされたエクスペリエンスを提供し、ユーザーがまさに求めるコンテンツを好きな時に得られるようにする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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