日本エイサーは6月18日、「Acer Press Conference 2013」を開催し、PCやタブレットなど計7製品を発表した。
中でも注目を集めていたのは、独自の「イーゼルヒンジ」搭載により4つのスタイルモードに切り替えられる「Aspire R7-571-N58G」(13万円前後)だ。6月28日に発売する。
通常の「ノートブックモード」に加え、ディスプレイを回転させて人に見せられる「ディスプレイモード」、タッチによる入力操作が快適な「イーゼルモード」、タッチで気軽にウェブを楽しめる「パッドモード」があり、シーンに合わせて自在なスタイルを楽しめる。「人がパソコンに近づくのではなく、パソコンのほうから人に近づいてくれるPC」(日本エイサー プロダクトマネジメント部 プロダクトマネージャーの西山隆康氏)として開発したという。従来キーボードの手前に配置されていたタッチパッドを後方に配置し、従来のノートパソコンよりタッチがしやすい新形態のPCとしている。
CPUはインテル Core i5-3337U プロセッサ、標準8Gバイトの大容量メモリ、1Tバイトの大容量ストレージを搭載する。
ディスプレイは15.6インチ(フルHD、1920×1080)IPS液晶を搭載し、10本の指を認識する10点マルチタッチに対応する。写真の切り取りから、手書きメモの作成、SNSへのアップまで、すべて画面タッチで行えるフォトレタッチアプリ「Acer Screen Grasp」を搭載する。
エイサーでは、タブレットにもPCにもなる製品に力を入れている。本体が脱着可能なコンバーチブルタイプのウルトラブック「Aspire P3-171-N32Q」(8万5000円前後)を、6月21日に発売する。ディスプレイは11.6インチ(HD、1366×768)を搭載する。仕事のときはキーボード内蔵カバーを使用してPCとして活用し、仕事が終わったらカバーを外して約790gのタブレットとして使用できるのが特長だ。
さらに、Windows 8搭載として初となる片手サイズの8.1インチタブレット「Iconia W3-810」(6万円前後)の予約販売を6月26日より開始する。スペックの詳細は、6月26日に改めて発表するとしているが、Atom プロセッサを搭載し、長持ちバッテリにより、約8時間駆動を実現したという。最新のMicrosoft Office Home and Business 2013をプリインストールしている。なお、オプションで販売するキーボードの裏は本体をはめ込めるようになっており、一体化して持ち運べる。
このほかにも、タッチ機能が付いたモバイルノート「Aspire V5-122P-N44D/S」(6万円前後)を6月21日より、無線LAN対応のスリムタワー「AXC600-N54D」(6万5000円前後)、Office搭載タブレット「Iconia W510D-2」(9万円前後)を6月28日に発売する。さらに、電子書籍端末に最適なAndroidタブレットとして、マンガロイドZ「Iconia A1-810」(2万3000円前後)を6月28日に発売する。eBook Japanとコラボレーションにより、5250円分の電子書籍が購入できる「eBook図書券」を同梱する。
日本エイサー代表取締役社長のボブ・セン氏は、「日本での開催は2011年4月以来の大きな発表で、大変嬉しく思っている。テーマはあえていうと本気。しばらく、エイサーはどうしたんだという声を頂戴していた。本日の発表は、世界初の新製品を他社に先んじて新技術を搭載したプロダクトで、エイサーの本気を感じていただけるのではないか」と意気込みを見せた。
本社からAcer CMOのマイケル・バーキン氏が来日し、グローバルにおけるマーケティング・ブランド戦略として、「われわれのビジネスは、デバイスではなくエクスペリエンスにシフトしている。情緒、感情に訴えることが重要」と語った。
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