ロサンゼルス発--ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は当初、ゲーム見本市E3で「PlayStation 4」(PS4)の中古ゲームに制限を設けない方針について話す予定ではなかった。
だが、SCEワールドワイドスタジオのソフトウェア製品開発を統括するScott Rhode氏によると、Microsoftがガイドラインのせいで反感を招いたのを見て、原稿に中古ゲームに関する方針を盛り込んだという。
Rhode氏は米国時間6月11日に米CNETからの取材に応じ、SCEは中古ゲームに制限を設けたり課金したりしようと考えたことはないし、ここ数週間に論争が起きていなければ、こうした論争に対応することもなかっただろうと述べた。
「これは常に当社の計画の一部だったが、話す必要があるとは思っていなかった」(Rhode氏)
ただし、SCEは、中古ゲームに関する方針に基準のみを設けている。その方針では、ゲームの購入者は制限なしで売ったり貸したりできると規定している。Rhode氏は、どうすべきか決めるのは各パブリッシャーだと述べた。
「われわれは、他社の方針がどのようになるかについて、指図することはできない」(Rhode氏)
この説明は、Microsoftの独自ガイドラインとどうも似ているように聞こえる。Microsoftのガイドラインは、中古ゲームへの課金には関与せず、パブリッシャーに任せるとなっている。
しかしRhode氏は、SCEは中古ゲームへの課金に反対すると言明しているので、同社の方針はより明確で、別物だと述べた。
Rhode氏は、パブリッシャーは課金できるものの実行する可能性はかなり低いと述べ、中古ゲームに制限を加える唯一の企業になりたいパブリッシャーなどいないと付け加えた。
「各社が昨日(6月10日)の夜の反応を見た後では、なおさらだ」(Rhode氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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