筆者は、ちゃんと機能しないテクノロジを使用させられた経験が何度もある。このため、オフィス内での作業を伴う仕事を受ける際には、ほとんどの作業がLinuxマシンで行えるかどうかを確認するようにしている。Linuxは、他のどのようなプラットフォームよりも筆者の作業効率を高めてくれるのである。テクノロジを採用する際には、それがセキュアで信頼性の高いものであるかどうかを確認してほしい。信頼性の低いソフトウェア(あるいはハードウェア)の使用を強制するというのは、仕事が終わらないという事態を引き起こす最大のきっかけなのである。ウイルスやマルウェア、非力なハードウェアといったものすべてが足を引っ張るのだ。
業務の足を引っ張るのは天災だけとは限らない。不法侵入や、サーバ機の故障、不満を抱いた従業員など、会社に災厄をもたらす原因は他にも数多くある。こういった災厄に対処する効果的な手段がない限り、何らかのかたちで事態の収拾が図られるまで、業務は機能不全に陥るだろう。そして事態の収拾が図られたとしても、今まで通りの効率でワークフローを実行できるようになるまでには長い時間がかかるはずだ。ハードウェアの復帰、再起動から、ユーザーの生産性を元通りにするまでの緻密な災害復旧計画が用意されているかどうかを確認しておいてほしい。
管理という面に目を向けると、マイクロマネジメントによって効率に致命的な打撃が与えられる。しかしその一方で、冗長な管理階層を作り込むというのは、ただでさえ複雑なキッチンにあまりにも多くの料理人を詰め込むようなものだ。そして、こういったマネージャーたちが自尊心を満足させるために血みどろの戦いを繰り広げる結果、効率を悪化させるようになる。混乱や機能不全を引き起こす急所が指揮系統に存在しないかどうかを確認しておいてほしい。従業員の効率を高めたいのであれば、彼らを管理するマネージャーたちも効率的でなければならない。
従業員が退職した際、その従業員の作業を他の従業員に任せればコストの節約になると考えたことはないだろうか?効率を低下させる最悪の障害物を作り出したいのであれば、これに勝る方法はない。従業員の作業量が飽和点を超過すると、彼らの作業効率は指数関数的に低下する。従業員の作業負荷を適正なレベルに保ち続けられるのであれば、彼らは効率的に作業してくれるはずだ。
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