Amazonから人々が購入しそうなものとして、書籍、映画、音楽、コンピュータ関連製品、その他もろもろの商品があることはよく知っている。では新鮮なバナナはどうか。
ある報道によると、電子小売大手の同社は、食料品配送事業への大規模参入を真剣に検討しているという。
同社は、シアトルのみで展開している「AmazonFresh」サービスを早ければ今週にもロサンゼルスに拡大し、2013年中にサンフランシスコ湾岸地域に拡大する予定である。ロサンゼルスとサンフランシスコの事業が成功すれば、米国内のその他20都市部と米国外でも事業を開始する予定だと、Reutersは2人の匿名情報筋の話として報じている。
生鮮食品の鮮度が長持ちしないのは確かだ。上の段落でバナナについて書いたが、バナナは運送中に簡単に痛んでしまう可能性がある。このような事実から、オンライン食料品販売事業にはリスクが伴う(Web 1.0時代に大きく失敗したWebvanが良い例だ)。しかし、Amazonは、食料品と同時に注文される他の商品によって利益を上げようとしていると、Reutersの別の情報筋でスーパーマーケットアナリスト兼コンサルタントであるBill Bishop氏は言う。同氏はReutersに対し、Amazonは40もの市場に狙いを定めていると述べた。
「Amazonは何年間にもわたって試験を実施しており、シアトル以外の地域に拡大することによってこれまでの学習の成果を得る時がついに来た」とBishop氏が述べたと報じられている。
またReutersは、Amazonのような大手企業が同市場に参入することによって、スーパーマーケットなどの食料品店が被る脅威以外にも、Amazonの食料品配送事業は、FedExやUPSなどの配送業者にも最終的には影響を及ぼす可能性があると指摘している。Amazonは独自のトラックで食料品を配送し、食料品事業で成功すれば、同社配送トラックの広範囲にわたるネットワークを構築して、食料品以外も扱うことになる可能性があるとReutersは述べている。
米CNETはAmazonにコメントを求めているが、まだ得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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