カリフォルニア州ランチョパロスバーデス発--Facebookの最高執行責任者(COO)のSheryl Sandberg氏は、Pew Research Centerの調査が示したティーンエージャーのFacebook離れについてそれほど心配してはいない。同氏は当地で行われたD: All Things Digitalカンファレンスのステージでのインタビューで、「われわれは成長しつつある市場のリーダーだ」と述べた。ただし、ティーンエージャーがTumblrやTwitterなどのサイトの方をより多く利用していることは認めた。「われわれはその状況を非常に注意深く見守っている」(Sandberg氏)
Sandberg氏はまた、ソーシャルネットワークやほかのインターネットでのアクティビティは、利用時間の点では今でもテレビにリードされていると指摘した。平均的なユーザーは1週間に34時間テレビを見ているが、Facebookの利用時間は1週間に6時間だ。Sandberg氏は、「人々が違うことをする余地はある。ほかのあらゆるサービスは成長を続けており、われわれもそれは同じだ。ゼロサムゲームだとは思っていない」と述べた。
同氏は「Facebook Home」への反応が良くないことにも触れている。同社が4月に発表したFacebook Homeは基本的には、カスタマイズされたユーザーインターフェースによってまとめられたアプリのグループだ。同氏はそれを、アクティビティやアプリが中心ではなく、人々を中心としたスマートフォンを構築する取り組みの「V1」、つまりバージョン1だと表現した。さらに、Facebook Homeを毎月アップデートして改善することを約束した。「われわれはそれをより安定させるために前進している。ユーザーは、Homeを好きか嫌いか、両極端で、レビューは星5つか1つかのどちらかだ。熱心なFacebookユーザーでHomeを使っている人は、Facebookの利用時間が25%長く、送信メッセージの数も10%多い。ただし、Homeを好きではないユーザーでも、われわれが立ち上げた『Chat Heads』などのコア機能は気に入っている」(Sandberg氏)
Sandberg氏は、Facebookのビジネスとしての進展についても触れ、同社はその勢いに「非常に満足している」と述べた。「Facebookは、デスクトップ環境では(インターネット利用時間の)7分のうち1分を、モバイル環境では5分のうちの1分を獲得している」と同氏は語った。「モバイルデバイスを手に歩き回っている人々がいる。それは非常にソーシャルな状況で、われわれにとってはチャンスだ」(Sandberg氏)。さらにSandberg氏は、その規模とデータコレクションのおかげで、Facebookはマスメディアであると同時に、クライアントのためのターゲットを絞った広告手段となることが可能になっていると述べた。
Sandberg氏は、「われわれは、デスクトップ環境では毎日スーパーボウルのような盛り上がりを見せており、モバイル環境でも徐々にそうなってきている」と述べた。そして、サムスンがFacebookで行った広告キャンペーンは1億500万人の目に触れ、投資額の13倍の利益を上げたことを指摘した。「2013年に米国で車を買う予定がある1200万人の人々を対象に広告を出したいのなら、われわれはその1200万人を見つけることができる」(Sandberg氏)
Sandberg氏は、「Waze」についても質問を受けた。Wazeはクラウドソーシング型のマッピングサービスで、Facebookが買収を考えているとうわさされている。最近の報道では、両社の話し合いは行き詰まり、買収交渉は挫折したとされていた。Sandberg氏は、「M&Aの質問には答えない」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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