セミオープンならではの上質サウンド--フィリップス「Fidelio」初のインイヤー

“High fidelity sound”を掲げる「Fidelio」シリーズの本格派インイヤー

 ヘッドホン市場は相変わらず盛り上がりを見せているが、それを支える要因の一つに海外モデルの躍進がある。日本にはなかったデザインや機構、スタイルなどは目新しく、音作りにも個性があるなど、まさに国内メーカーと向こうを張る勢い。そうした中でもフィリップスは、現在のように海外勢が市場に大挙するもっと以前から日本に参入しており、独自の存在感を放っている。

 フィリップスのヘッドホンといえば、これまでコストパフォーマンスの高い良品を販売している印象が強かった。しかし最近では、“High fidelity sound”を掲げる「Fidelio(フィデリオ)」ブランドにて、モデル展開を開始。元々は先進的なBluetoothスピーカなどで名を馳せている同ブランドだが、本格志向のヘッドホンにおいてもFidelioの冠が付くようになっている。オーバーヘッドモデル「L1」「M1」がすでに発売されているが、いよいよ4月に同ブランド初となるインイヤーモデル「S1」「S2」が登場。ここでは、その上位モデルS2の実力をチェックしていく。

  • 「S1」(店頭想定価格:9800円)。 ブラック&レッドカラーの1色展開

  • 「S2」(同:1万2800円)。ブラック&ゴールド、ホワイト&ゴールドの2色を用意する

 パッケージは海外モデルらしく、質感のある紙箱を採用。屏風のように開けていくゴージャスな作りで、所有欲を満たしてくれる。中ぶたを開けると、Mサイズのイヤーキャップが付けられた本体のほかに、イヤーキャップの4サイズとComply製のフォームイヤピースの2サイズ、およびキャリングケースが見えてくる。イヤーキャップのサイズにM+という、MとLの中間が用意されているのが新鮮だ。一方、Complyフォームは、低反発ポリウレタン素材により耳の動きにフィットするイヤピースで非常に遮音性が高いのが特長。いろいろ試してみたくなる。

  • マットな質感の黒背景に溶け込むように本体写真が浮かび上がるパッケージ

  • 英語のほか多言語が並ぶパッケージ裏面。右上には対応スマートフォン、左下には同梱物内容が記載されている

  • パッケージはゴージャス仕様で、屏風を開くようなスタイルで開梱する。なお取扱説明書はカラー仕上げだ

  • 付属品は丸いキャリングケースのほか、イヤーキャップ5サイズとComply製のフォームイヤピースを2サイズ用意する

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