米国時間5月28日に発表されたレポートによると、タブレット出荷台数が2013年にノートPC全体の出荷台数を超え、2015年までにPC全体の出荷台数を上回る見込みだという。
市場調査企業IDCは、タブレット出荷台数が2013年、59%増加して2億2930万台になると予測した。その台数は、IDCによるノートPC出荷予測台数よりも多い。さらにIDCは、2015年にはタブレット出荷台数が、ノートPCとデスクトップPCの合計出荷台数を上回る見込みだと予測している。
IDCのモバイルデバイストラッカー担当プログラムマネージャーを務めるRyan Reith氏は声明で、「タブレットが2013年にポータブルPCを上回り、2015年にはPC全体を上回ることは、コンピューティング端末と、それを支えるアプリケーションやエコシステムに対する消費者意識の著しい変化を表している」述べた。
従来型コンピューティング市場は近年、買い控えと携帯端末の人気の高まりの両方の影響を受けて厳しい状況にある。多くの消費者が、新しいPCよりもスマートフォンやタブレットを購入し、それによってPC市場は、対前年比で急速に縮小している。2013年第1四半期には減少率が2桁台となった。同市場は2013年全般にかけて、低迷が見込まれている。
一方、IDCは28日、タブレットの平均販売価格は低下していると述べた。タブレット人気に火をつけたのはAppleの「iPad」だったが、より低価格の端末が人気を集めつつある。タブレットの世界平均販売価格は2013年、11%減の381ドルになる見込みで、PCの平均価格635ドルのおよそ半分ということになる。
それと同時に、より小さな画面を搭載するタブレットの人気が同市場において高まっている。この2四半期で、8インチ未満のタブレットが、それよりも大きなタブレットよりも総出荷台数で上回ったとIDCは述べた。2013年には、出荷されるタブレットの55%が小型画面搭載機種になるとIDCは予測している。2011年には、8インチ未満のタブレットの割合はわずか27%だった。2017年までにこの割合が57%まで増加する見込みだと同社は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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