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ネット選挙では「セキュリティ」が鍵--ヤフー別所氏 - (page 2)

藤井涼 (編集部)2013年05月24日 09時00分
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 選挙の候補者の方には適切な形で情報を発信してほしいと思っています。その上で、政治家の方々にあまり気づかれてないかもしれないことを、できるだけ広くご理解いただきたいと思っていまして、その中の1つがセキュリティだと思っています。

 公職選挙法の改正の議論の中で、なりすましや誹謗中傷の対策についてはたくさん議論されてきたのですが、セキュリティの問題でそういったことが起きているということは、私が知っている限りあまり議論されていませんでした。どちらかというと第3者が異なるウェブサイトやSNSのアカウントを作って誤った情報を発信する、といったことを前提に話がされてきたと認識しています。

 しかし、実際にはセキュリティホールをついてウェブサイトを乗っ取ったり、そこから入手した認証コードを使ってその人になりすまして、TwitterやFacebookの公式ページで発信するといったことが起きる危険性があります。公式のウェブサイトが攻撃されて中身が書き換えられてしまうと、その情報が真実のように受け取られてしまいますし、結果的にはそちらの方が影響力は大きいと思います。

 ですので、まずはセキュリティに関心をもっていただいて、ご自身の持っている発信手段を適切に守っていただきたいという思いから、今回セミナーを開催させていただきました。

――セミナーの手応えはいかがですか。

 正直なところ、セキュリティはなかなか難しいので、すぐにご理解いただけたとは思っていません。恐らく、まだそのような危機にさらされたこともなければ、ウェブサイトの脆弱性について考えたことがない方もいるかと思います。そこに私どもが突然行って「危ないですよ」とご説明をしても、その場ですぐに「そうですよね」と言っていただけることの方が少ないと思っています。もう少し時間をかけて説明を繰り返していくことで、ご理解いただければと思います。

――政治家自身の発言による炎上についてはどう考えますか。

 炎上するかしないかは発信内容に依存するのですが、やはり候補者の方がどういうことを有権者に伝えたいかということにかかっていると思います。ただし、双方向のメディアでもありますので、いろいろな意見が入ってくると思いますが、発信した意図や趣旨を何回でもお伝えできる手段でもありますので、そのなかで解決していくものも多いのだろうなと思います。

――改めてヤフーのネット選挙運動に対する思いを聞かせて下さい。

 繰り返しになりますが、ネットという手段をよりよく活用していただきたいということに尽きます。通勤途中に候補者を見かけたり、ビラを受け取ったりといったこともなく、選挙ポスターの顔写真だけで投票するというのは非常に難しいと思います。やはり皆さん、候補者がどういう人柄で、どんなことを考えているかを知った上で、きちんと選びたいと思っているはずなので、ネットがそのための1つの助けになればいいと思います。

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