「TinyPNG」は、PNGフォーマットの画像を圧縮できるオンラインツールだ。スマートフォンのスクリーンショットなどPNGフォーマットを用いた画像をドラッグ&ドロップすれば、画質を極力保ったまま、ファイルサイズを約7割削減してくれる便利なサービスだ。
使い方は簡単で、サイトのトップページに指定されているエリアに、PNGファイルをドラッグ&ドロップするだけ。すぐさまアップロードおよび圧縮され、完了するとダウンロードのリンクが表示されるとともに、元のサイズに対してどの程度圧縮されたのかがパーセンテージで表示される。
スマートフォンのスクリーンショットPNG画像を30個ほど試してみたところ、すべてのファイルが半分以下のサイズとなり、その多くは元の3割ほどのファイルサイズになった。もとが1Mバイトのファイルであれば、およそ300Kバイトになる計算だ。画質に関しても、グラデーションの部分では階調や粒子感が目立つ場合があるが、それ以外はほとんど区別がつかず、実用性は非常に高い。
アップロードできるPNGファイルの容量は3Mバイトまでで、同時に20個のファイルをアップロードできる。ただしダウンロードはひとつずつしかできないのでやや手間はかかる。ZIP圧縮して一括でダウンロードできるオプションもほしいところだ。またタブレットなど大画面のスクリーンショットでは1枚のファイルサイズが3~5Mバイトになる場合があるので、容量についてはもう一声ほしいというのが率直な印象だ。
PNGフォーマットは、最近ではスマートフォンのスクリーンショットなどで標準のフォーマットとして使われるようになり、ウェブデザイナーでなくとも利用する機会が増えた。これらスクリーンショットをブログやビジネス文書に貼り付ける際、本サービスを使って容量を削減しておけば、読む側のストレスを軽減できる。無料で使えるだけに、読む側への気遣いという意味で活用したいサービスだ。
なお注意したいのは、ダウンロード時のファイル名が元ファイルと同じであるため上書きしてしまう危険性があること。また、JPG画像を圧縮する同種サービス「JPEGmini」 と異なり、圧縮前と圧縮後の画質をオンライン上で比較することはできず、ダウンロード後にローカルで自力で見比べる必要がある。これらの点が改善されれば、さらに使い勝手がよくなるだろう。
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