モバイル決済サービスを手掛けるSquareは、任意のユーザーのデビットカードへの送金を可能にする新しい機能を提供開始した。
現時点では招待されたユーザーのみに対して提供されている「Square Cash」というこの新サービスによって、「PayPal」の中核的な機能にやや似た要素がSquareに追加されるようだ。同サービスの動画によると、これを利用すれば、相手の電子メールアドレスを使用して誰でも簡単に送金ができるとされている。
コメントを求めたところ、Squareの広報担当者は、「Square Cashを一部のユーザーに提供でき、うれしく思っている。今後数週間のうちに他のユーザーにも同機能を試してもらえるよう招待していくつもりである」とだけ述べた。
このサービスについて最初に報じたのはTechCrunchだった。
同社の創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるJack Dorsey氏が米国時間5月20日に、「ちょっとした素晴らしいもの」を祝福する動画を「Vine」に投稿し、Johnny Cashさんが「Walk the Line」を歌う動画を「YouTube」に投稿したことも、Square Cashの提供開始に関連しているようである。
Squareは情報ページで同サービスについて説明しており、「Square Cashは最も簡単な送金方法で、電子メールとデビットカードだけを使って誰にでも送金することができる」と記している。同ページには、「To」フィールドに相手の名前を入力し、「CC」フィールドに「pay@square.com」と入力した電子メールを送信することによって送金が可能であると付け加えられている。金額は件名に入力する。
送金元と送金先のいずれかがSquareアカウントを所有しなければならないのかどうかは明らかではない。しかし情報ページには、送金されたお金を受け取るには、「支払いを受信した後にデビットカードをリンクする必要がある。デビットカードに関連付けられた当座預金口座に全額が入金される」と記されている。
Squareは最近、小さな機能を次々と提供開始している。同社は先週、「Square Stand」という新しい端末をリリースした。「Square Register」を使用する業者に対し、決済に共通のユーザーエクスペリエンスを提供するものだ。プラスチック製のこのスタンドには「iPad」を差し込むことができ、カードリーダーが内蔵されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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