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横幅149mmへの挑戦--超小型コンポ「NANOCOMPO」誕生に見た東和電子のこだわり - (page 4)

加納恵 (編集部)2013年05月24日 19時29分
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スケジュールもコストも“あえて”決めない設計思想

--発売日を変更してでもやる価値のあったデザイン変更だったということですね。

 はい。普通は発売日が決まっていたら変更はしないのですが、東和電子の場合、実際発売日やコスト、さらに販売価格は開発時にあえて決めないようにしています。もちろん春ごろに発表したい、夏ごろに発売したいなどのざっくりした要素は決めるのですが、発売するのはあくまでもいいものが出来上がったらという風にしています。

 NANOCOMPOのコストも、このサイズに収まるのであればいくらかけてもいいと設計には伝えました。こうした「あえて決めない」ことで得られるメリットは、設計完成度の向上です。通常5万円で販売するモデルを設計すると、利益○%と考えてそこから材料費を割り出します。高くなりそうだったら、何を削ろう、どの部品を落とそうと、減らしていくことが仕事になってしまいます。日程も同様で、スケジュールに合わせるために、人員を一時的に増やすなどいろいろな調整が必要になります。

 そうした調整に時間をとられ、いい部品を検討したり、電気部品の比較視聴したりする時間がなくなってしまう。本来設計がやるべきなのは、どの回路が一番音がいいのか。どの組み合わせだと音が変わるのかという試行錯誤です。スケジュールを決めるとそういった比較試聴を納得するまでできなくなってしまうのです。

 NANOCOMPOでは、そうした試行錯誤を徹底的にやりきって作られたモデルです。ここが従来の設計とは大きく違う点だと考えています。

--現在、販売店を回られているそうですが、感触はいかがですか。

  • 5月に開催された「春のヘッドフォン祭」で参考出品されていた「NANO-D1」

 TWシリーズのスピーカは、量販店とインターネット通販販路を中心に展開してきましたが、NANOCOMPOはオーディオ専門店を中心に取り扱っていただこうとしています。最初は「小型サイズはうちの店には合わない」と言われた販売店でも音を聴いていただくと、置いていただけてうれしいですね。

--今後の展開を教えて下さい。

 NANOCOMPOのラインアップを充実させていきます。先ほどオーディオ製品の手間やコストは金型に左右されると話しましたが、すでに金型は出来上がっているので、欲しい人が少数のニッチ商品でも作っていきたいです。またネットワークオーディオも盛り上がってきていますので、取り込んで行きたいと思っています。

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