The Wall Street Journal(WSJ)によると、米Yahooの取締役会はブログサイトのTumblrを11億ドルで買収することを承認したという。
WSJは米国時間5月19日、Twitterでこのニュースを最初に報じた。
今回の買収の件は近日中の発表が予想されていた。AllThingsDは17日、買収を最終決定するため、Yahooの取締役会が先週末に招集される予定だと報じていた。YahooとTumblrの提携の可能性に関するうわさは、16日に表面化した。この買収案件は20日、Yahooが同日にニューヨークで開催予定の製品発表イベントで発表される可能性がある。報道によると、Tumblrに1億2500万ドルを投資してきた同社の出資者会(Sequoia CapitalやUnion Square Ventures、Spark Capitalを含む)は、Yahooの提案を既に承認しているという。
Tumblrの買収は、Yahooをあらゆるインターネットユーザーの日々の習慣にするという、「月へのロケット発射」に匹敵する目標を掲げる同社最高経営責任者(CEO)のMarissa Mayer氏のこれまでで最も大規模な措置である。Yahooには年を取りつつある大勢のユーザー(7億人)がおり、Tumblrはもっと若くて、モバイルを利用するユーザーの流入をもたらす。Tumblrは、1億800万のブログと1カ月あたり1億人以上の訪問者で構成されるユーザーとソーシャルネットワークを有しており、それらのユーザーの大半はウェブに詳しい18~34歳の層に属している。この層は、広告主にとって大きな価値を持つ。さらに、TumblrはYahooの切望するモバイル第一のサービスとしての側面を強めつつある。約半数のTumblrユーザーはモバイルデバイス経由で同サービスにアクセスしている。
Yahooの最高財務責任者(CFO)であるKen Goldman氏は先週、J.P. MorganのGlobal Technologyカンファレンスで、「われわれは、そうした若いユーザーの一部を獲得するために懸命の努力をしている」と述べ、18~34歳のユーザー層により適切なコンテンツが同社には必要だと付け加えた。
Tumblrは2012年、1300万ドルの売上高を記録したが、2013年に入ってから、TwitterのプロモツイートやFacebookの宣伝投稿のような「ネイティブ」広告への大規模な取り組みを開始している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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