ブログ界に旋風を巻き起こしているTumblrに関心を持っているハイテク大手は米Yahooだけではない。新たな報道によれば、約1億800万のブログを管理する設立6年の新興企業に対して、FacebookとMicrosoftが興味を示し、Tumblrの買収合戦に参加する姿勢を見せているという。
YahooがTumblrに関して提携や出資を考えている、あるいは10億ドル規模の買収すらあり得るとのうわさが流れたのは、米国時間5月16日夜のことだった。ところが、TumblrはFacebookとMicrosoftからも同じように真剣なオファーを受けていると、Forbesが17日に報じた。
ただし、Forbesによれば、Yahooは交渉に優先権を持っており、TumblrはYahooとの交渉が不発に終わらない限り、Yahooの競合企業からのオファーについて交渉を進めることはできないという。FacebookとMicrosoftにとっては残念なことだが、Yahooの最高経営責任者(CEO)Marissa Mayer氏は、Tumblrをすぐにでも買収しようと積極的な姿勢を見せているようだ。
Tumblrからの注目を得ようとする競争がこれほど熾烈になっているのはなぜだろうか。ブログプラットフォームのTumblrは米国のティーンエージャーの間でとてもクールだと評価されている。そのため、3社のうちどの企業がTumblrを手に入れることになっても、主要な顧客層をすぐに取り込むことができることを意味する。同社のCEOを務めるDavid Karp氏は5月17日のイベントで、Tumblrユーザーのサイト滞在時間は1訪問あたり14分で、これはTwitterやFacebookよりも長いと述べている。
その一方、Tumblrは広告ビジネスをスタートさせたばかりで、まだ利益が上がっていないため、同社に1億2500万ドルをつぎ込んだ投資家らのプレッシャーを感じているかもしれない。Tumblrは、2012年に1300万ドルの売り上げを達成しており、2013年にはこれを1億ドルに拡大したい考えだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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