Clearwireの取締役会は、買収案件について判断するための適正評価を一通り終えた。その結果、Sprintとともに進むという結論に達した。
Clearwireの取締役会は米国時間5月13日に株主への書簡で、Sprintによる合併提案について来週実施される投票において、この提案を受け入れるよう株主に促した。会長のJohn Stanton氏が署名したこの書簡の中で、取締役会は、アナリストの助言やこの買収提案に対する独自評価、さらに独立系の株主諮問機関Institutional Shareholder Servicesによる支持を活用して、その主張の正しさを説明した。
「あらゆる事実を検討して欲しい。また、そうした検討を抜きに納得しないでほしい。Clearwire取締役会は、Sprintによる買収なしでは当社の選択肢はますます限られたものになり、株主にとっての将来的な価値は、日ごとに不透明さを増していくと確信している」(同書簡)
ClearwireがSprintとの合併の瀬戸際に至るまでの道のりは長く、ときに複雑でもあった。Sprintによる22億ドルでのClearwireの買収提案が実現すれば、Sprintはまだ保有していないClearwireの残りの株式を取得することができる。この提案の直後、DishがClearwireを51億5000万ドルで買収するという提案を持ち出した。また、VerizonもClearwireの周波数帯を15億ドル規模で取得しようとしたことが報じられた。
それでも、Clearwireは、Sprintの提案が最善であるとする自社の主張にこだわっている。実際に、同社は5月に入って、Sprintの買収提案が同社取締役会に提示された唯一の「公正かつ魅力的で、一定の価値がある」提案だと述べている。
株主は、21日に買収について実施される投票に参加することが可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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