Googleは、同社の「Google Wallet」サービスに新たに追加する機能をいくつか披露する予定だが、その中に物理的なカードは含まれないようだ。
Googleは、より多くの販売業者を取り込むため、来週開催予定のイベントGoogle I/Oに合わせて、同社が提供する報酬、割引、ロイヤリティポイント関連プログラムをアップデートするとみられる。また、同社は、Google Walletにリンクした物理的なクレジットカードの発表も計画していたが、これらの計画は取りやめになったと、AllThingsDが伝えている。
Google Walletは、急成長しつつも、依然として初期段階にあるモバイル決済事業に進出すべく、同社が試みてきたサービスだ。しかし、同サービスは限定的な採用にとどまっており、その理由の1つとして、サービスに結び付けられた近距離無線通信(NFC)技術の利用が一部の携帯電話と販売店端末に限られていることが挙げられる。
物理的なカードが導入されれば、Google Walletをより多くの人々に受け入れてもらえただろう。Google Walletは、Googleがユーザーの購買習慣を詳しく知る上で役立つように設計されたもので、広告や宣伝目的の割引をより効果的に提供することを可能する。
Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるLarry Page氏は、トラブルに見舞われた先週のデモの後、同カードの発表計画を打ち切りにしたと言われていると、AllThingsDは伝えている。Page氏はこの物理カードオプションについて以前から懐疑的であったという。
米CNETではGoogleに対し、今回の報道についてコメントを求めているが、まだ得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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