プライベートなソーシャルネットワークのPathは米国時間4月30日、新規ユーザーの友人や家族を同アプリに勧誘しようとして、ユーザーの連絡先情報を乱用した疑いで、守勢に立たされている。
創設2年目の同社は、ユーザーの連絡先宛てにテキストメッセージと通話を無差別に発信したとして非難されている。Pathに不満を抱く元ユーザーのStephen Kenwright氏が語ったところによると、この問題は、PathがKenwright氏に通知することなく、同氏のすべての連絡先をこっそり確認していたというもので、同アプリをアンインストールした後も続けられたという。(同氏によると、連絡先に登録された電話番号が固定回線番号の場合は、テキストメッセージが携帯電話によって通話用に変換され、そのメッセージが自動的に読み上げられるという)。
この話にはスキャンダルを形成する要素がすべてそろっている。若い企業であるPathが既に名声を傷つけてしまったことを考えると、特にそうだ。Pathは2012年、ユーザーの連絡先情報のデータを同社のサーバにこっそりアップロードしたことが発覚した。Pathは個人情報を収集したことについて謝罪し、その方法を変更したが、問題はそう簡単に収まらなかった。2013年2月、Pathは米連邦取引委員会(FTC)と和解し、この悪しき行為に対する制裁金として80万ドルを支払うことに合意した。
この問題は現時点ではスキャンダルではないが、そうなることが考えられる。だが、一方で、この問題が浮き彫りにしたのは、熱意あふれるアプリメーカーが自社の製品を強引に広めようとするとき、反動を受ける可能性があるということだ。
Kenwright氏は、Pathのバージョン3.0にアップデートすると導入される新規ユーザー向けの初期設定エクスペリエンスの被害者に知らないうちになってしまったにすぎない。このエクスペリエンスは、すべての友人をPathに招待するようユーザーに促すもので、他の多くのアプリケーションでも採用されている強引な勧誘手法である。
新規ユーザーは、ダウンロード後にセットアップ手続きを実行するが、これにはすべての携帯電話の連絡先にメッセージを送るという既定のオプションが含まれる。Kenwright氏の場合、「Next(次へ)」をクリックするのが早すぎてこのオプションに気付かず、「unselect all(すべてを解除)」を選択しないまま、友人にメッセージを送付する許可をPathに与えてしまったようだ。
Pathのマーケティング担当バイスプレジデントであるNate Johnson氏は米CNETに対し、「ユーザーは友人と家族に招待状を送付することを許可している」と述べ、自社の慣行を擁護した。「Pathは友人と使うのに適している。われわれは、ユーザーが親しい友人や家族とできる限りすぐに連絡を取れるよう支援したい」(Johnson氏)
Johnson氏はさらに、Path上で友人を見つけたいという要望をユーザーから受けてきたと述べた。同氏は「これは当社が ユーザーから受けたフィードバックの中で最も多かったものだ」と言う。「そのため、当社はこれを新たなユーザーフローに取り入れた」(Johnson氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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