4月27日、幕張メッセで開催中のイベント「ニコニコ超会議2」の超ゲームエリアにて、ゲームイベント「超・嘘つき村の人狼」が行われた。
プレイヤー同士の会話などから集団にまぎれた人狼を探し出す「人狼」と呼ばれるゲームがあり、通常は10人前後で行われる。今回実施されたのは、オリジナルシステムにより最大数百人が同時に参加できる人狼ゲームのリアルイベントで、これだけの規模は初となる。ゲームには約200人が参加した。
「理論上は、上限なく無限の人数でも実施できる仕組み」と、このイベントの仕掛け人であるドロッセルマイヤー商會代表の渡辺範明氏が語っていたが、その仕組みが明らかとなった。
役職は人狼と村人のみ。そして人狼の目的はなるべく多くの村人を殺すこと。村人の目的は、村人だけのグループを作って教会に行き、安全地帯に脱出することだ。
ゲームの流れとしては、まずプレイヤーは10人~15人程度のグループで教会に行くことができる。そして夕方フェーズに人狼と思われる人を指差し投票によって決め、その人物は処刑される。その後の夜フェーズで人狼は襲いたい村人を決め、朝のフェーズに人狼による犠牲者が発表される。犠牲者がいなかった場合は、グループ内に人狼がいなかったということで、そのグループはゲームクリアとなり、安全地帯へ移動する。
ポイントとなるのは、夕方フェーズで「懺悔」をすることができ、朝のフェーズで懺悔したプレイヤーの中に含まれていた人狼の数が発表されることだ。人狼が名乗り出ることはリスクも伴うが、仮に名乗り出た人に人狼がいなかった場合、名乗り出なかった人数が少ないほど怪しまれる。会話だけではなくこのあたりの駆け引きも重要となっている。
犠牲者(死者)は10分ごとに蘇りとして新しい役職が与えられ、再びゲームに参加できる。制限時間は40分で、最終的にクリアして安全地帯に移動した人が、死んだ村人の人数を上回ればクリアした村人の勝利。下回れば人狼チームの勝利となる。なお、クリアできずにフロアに残っていた村人は敗者扱いとなる。一般的な人狼ゲームのようなチームとしての勝利よりも、自分のクリアが第一ということを目的としている。
ゲームが開始されると、次々にグループが作られゲームが展開。ゲーム参加者全員にアドバイスやメッセージを送ることも認められており、戦略などをアピールする参加者も見られた。
そして40分後に出された結果は主催者が予想をしていなかったもので、クリアした村人と死んだ村人が同数という異例の引き分けという結末となった。
最近ではテレビでも取り上げられるようになった人狼ゲーム。事前予約の段階で200人を集めたことや、参加者でも人狼ゲーム未経験者や女性の姿が結構目立ったことなど、徐々に浸透しつつあることを伺わせた。
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