今回の試聴は、イヤピースをスタンダードポジションとして、プレーヤーはiPod nanoを使用。イコライザはフラットにして、iTunesで楽曲購入する際のデフォルトであるビットレート128kbpsにて、いろいろなジャンルの音楽を聴いてみる。
ロックから、Red Hot Chill Peppers「The Adventures of Rain Dance Maggie」。いわゆるバンドサウンドは得意なようで、ベースの躍動感や力強いボーカルなどメリハリのある音が聴ける。ギターの余韻などよりも全体像が優先される印象で、セッションする音はパワフルに鳴る。
テクノから、Juno Reactor「GUADIAN ANGEL」。繰り返される重厚で正確なビート、エネルギッシュだがやりすぎない低音が重なっていくことで盛り上がる。細やかな音の粒立ちよりも、重低音モデルらしい鳴り方で聴き応えがある。クラブで聴いているような空間表現も曲によってハマる。
HIPHOPから、Eminem&Rihanna「Love the Way You Lie」。前モデルと比べて低音の響き方がややタイトに感じられる。これは低域がより強くなった証とも言えるだろう。とはいえ、キレは変わらず健在でボーカルはしっかりに耳に入り、エモーショナルにまとめ上げている。
女性ボーカルから、Norah Jones「Don't Know Why」。ボーカルは優しく、温かみがあるのだが、少し帯域の狭さを感じる。楽器同士の低音が強く出てしまうことで音がぼやけてしまうシーンもあるが、ピアノの音色は楽曲の雰囲気と合っている。
総じて言えるのは、これまで以上のソリッド感、いい意味での硬質な重低音サウンドに仕上がっているということ。前モデルでは、ほどよい低音に加え、解像感も高めたような音作りだったが、本モデルはさらに低域表現を増した印象だ。同社ヘッドホンの代表的存在とも言える「SOLID BASS」シリーズ。今回の「ATH-CKS77X」はミドルクラスに位置付けられる製品だが、毎月のように重低音モデルが出ている中でも、見逃すことのできない注目の逸品である。
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