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「普通の企業」になりつつあるアップル--第2四半期決算が示すもの - (page 2)

Charles Cooper (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年04月30日 07時30分
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 「確かに強力な競争相手はいるが、われわれにははるかに優れた製品があると考えている。またわれわれは革新的な製品への投資を続けており、ハードウェアとソフトウェアの製品パイプライン、さらにはサービスについても、本当に自信を持っている。われわれには、はるかに優れたエコシステムがある。それを拡大させ続け、さらに良いものにしていくつもりだ。そのことは顧客の忠誠度の評価と、顧客満足度の両方に表れる。そしてわたしはAppleの競争上の地位に非常に自信を持っている」(Cook氏)

 Cook氏はそう思っているのかもしれないが、批評家や懐疑的な立場の人々は(中立の人々もそうだが)、Appleが回復しようとしているかについて同じ意見を持ってはいない。Cook氏はそうした人々の心をとらえるようなことをあまり言わなかった。新製品に関する情報がすぐに発表される予定はないし、iPadやiPhoneを製造しているHon Hai Precision Industry Co.(鴻海精密工業)が最近明らかにした需要の落ち込みは新たな厄介な予兆だが、Cook氏はこの問題について語らなかった。

 純粋に興奮させられる唯一の話題は、Appleが配当金や自社株買いの増加という形で、株主への払戻額を2倍にしようと計画していることだ。同社は四半期配当金を1株当たり2.65ドルから、15%増の1株当たり3.05ドルに増やしており、同時に自社株買いプログラムを100億ドルから600億ドルへと増額している。それは投資家クラスに対する譲歩であり、一時的な興奮が冷めて株価が値下がりする前に、営業時間後取引で一時的な花火を打ち上げるのに一役買った。

 Cook氏は、Appleからは「2013年の秋から2014年を通して、本当に素晴らしい製品がいくつか登場する」と思わせぶりなことを言った。これは、2013年は大きな移行の年になると言っているように聞こえる。それは必ずしも大失敗にはならないだろう。そしてCook氏をCEOから引き下ろす動きが進んでいるという、最近広まっている奇妙なうわさを打ち消すのに役立つかもしれない。しかしそれは、Cook氏とその経営陣にとっては不慣れな役割だ。過去10年間の大部分は、彼らはテクノロジ業界を牛耳っていたし、ユーザーの忠誠心がひどく落ち込んだときでさえ(あのときや、このときだ)、メディアはそんな彼らを、間違いを犯すことなどほとんどない神のごとく扱った。Appleはこのところ、世界を圧倒していたかつての姿からは次第に遠ざかり、非常に有能なライバルとのぎりぎりの競争のただ中にいる、普通の企業に近づいている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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