Qualcommは米国時間4月24日、第2四半期決算を発表した。スマートフォンやタブレット向けのチップ供給業者としての市場における同社の優位性を反映して売上高は過去最高を記録し、通年見通しも引き上げられた。
しかし、カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置く同社が発表した第3四半期の1株当たり利益見通しは予想を下回った。
この見通しにより、機器の平均販売価格が下落するなかで同社の経費は上昇しているという懸念が高まった。Qualcommの利益で大きな部分を占めているのは、第3世代の通信技術であるCDMAに関して同社が保有している特許の使用料であり、機器の価格低下はこういった使用料に影響を及ぼす。またアナリストらは、低価格の携帯電話や、激化する競争が利益幅に及ぼす影響について懸念している。
3月31日を末日とするQualcommの第2四半期決算では、純利益が18億7000万ドル(1株当たり1.06ドル)に低下した。なお、前年同期は22億3000万ドル(1株当たり1.28ドル)だった。
買収関連費用といった項目を除外した利益は、前年同期の1株当たり1.01ドルから1.17ドルへと上昇した。Qualcommは1月、第2四半期における調整後1株当たり利益が1.10~1.18ドルになると予測していた。
売上高は24%上昇して61億2000万ドルとなり、58億~63億ドルという同社見通しの中間点を上回った。
Qualcommは同四半期、1億7300万個のチップセットを出荷した。これは前年同期比でみて14%増であり、1億6300万~1億7300万個という同社見通しの上限に近い数値となった。
第3四半期について同社は、売上高が58億~63億ドル、調整後1株当たり利益は0.97~1.05ドルと予測している。Yahoo Financeによると、アナリストらは売上高が58億8000万ドル、1株当たり利益は1.04ドルになると予想しているという。
Qualcommは通年見通しを再び引き上げている。調整後1株当たり利益については、1月時点で4.25~4.45ドルと予測していたが、今回は4.40~4.55ドルと予測している。また、234億~244億ドルと予測していた売上高も、240億~250億ドルへと見通しを引き上げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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