実生活において、人を率いていけるということと、人に従えるということは、いずれも重要である。職場においても同様だ。新たにIT職を志望する人は、会社で一緒に働く必要のある人の多さに気付いていない場合もしばしばある。面接担当者がこういった質問を投げかけるのは、あなたが同僚やクライアント、マネージャーとうまく仕事をやっていけるのか確認するためである。あなたはこういった状況に適切なタイミングで(電話であるか、打ち合わせの場であるか、対面であるかにかかわらず)対応できただろうか?また、前向きな姿勢を崩さず、かつ他者と協力しながら、必要なことを行っただろうか?
面接担当者が終始しゃべり続けることはないはずだ。面接とは言葉のやり取りなのである。このため、質問する機会を与えられた場合に備えて、3~4個の質問を用意しておいてほしい。1~2個は面接中に答えが出る可能性もあるため、さらにいくつか用意しておくのがよいだろう。ウェブサイトや求人広告で見かけた内容に関連する業務や、企業文化、会社での面接担当者個人の体験について質問してほしい。面接というものは、彼らにあなたのことをより良く知ってもらう場というだけでなく、彼らのことをより良く知るための場でもあるのだ。
ITチームのメンバーとしての職を得るためには、あなたの技術的なスキルについて話す必要がある。しかし、それだけが重要となるわけではない。あなたのコミュニケーション能力や、他のメンバーとともに作業する能力、問題解決能力も重要なのである。面接では上記の質問がそのままのかたちで問われたりはしないだろうが、似たような質問を受ける可能性は高いはずだ。あなたが最高の候補者であることを示せるよう、自らの経験を交えつつ正直な答えを返せるようにしておいてほしい。
Erica Bell氏はITサービス企業や、ウェブサイトのデザイナーなどに関する話題を中心に執筆する小規模ビジネスライターである。また、同氏はBusiness.comのライターでもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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