このところ相場が急激に変動しているBitcoinだが、ある交換サイトが閉鎖された。
仮想通貨「Bitcoin」交換サイトのBitfloorは米国時間4月17日、同社の取引事業を閉鎖し、残された資金を利用者に払い戻す計画であると発表した。
ニューヨークを拠点とし、PtoPベースのデジタル通貨を専門にした取引サイトを運営するBitfloorは、創設者のRoman Shtylman氏が作成したメモをホームページに掲載し、同交換サイトの閉鎖を明らかにした。
われわれの力ではどうすることもできない事情により、Bitfloorがすべての取引事業を無期限に停止しなければならないと発表することを申し訳なく思う。残念ながら、われわれの米国の銀行口座は閉鎖される予定であり、米ドルによる、これまでと同等の入出金サービスを提供することはもはやできない。そのため、私は事業の停止と、すべての資金の返却を決断した。
弊社は今後数日にわたって、誰もが自分の預けた資金を回収できるようにすべく、すべての顧客と協力していく。顧客の要求に応じた手続きを終了するまでの間、どうかお許し願いたい。
今回の閉鎖で、トラブルを抱えていたBitfloorサイトが終末を迎えたことがはっきりした。同交換サイトは2012年9月、2万4000BTCが盗まれ、その後業務を一時的に停止した。当時、Bitcoinは10ドル40セントで取引されており、盗まれた金額は25万ドル近くに上った。
2009年に設立された分散型通貨のBitcoinは、この数年間に上昇と下降を繰り返してきた。2011年後半に1Bitcoinあたり2ドル程度で取引されていた同仮想通貨の評価額は、この4週間に急騰と急落が続いていた。Bitcoinは260ドルで取引された後、1日の下げ幅を一気に広げ、Mt. Gox取引所では本稿執筆時点で、最安値の50ドルから上昇し、90ドルで取引されている。
今回の閉鎖の1週間ほど前には、ニューヨーク市を拠点とするある新興企業が、Forex取引プラットフォームの立ち上げに向けて、総額50万ドルのシードラウンドの資金調達を完了したことを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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