KDDIウェブコミュニケーションズ、クラウド電話API「Twilio」を日本で正式展開

岩本有平 (編集部)2013年04月18日 12時09分

 KDDIウェブコミュニケーションズ(KWC)は4月17日、米Twilioが提供するクラウド電話API「Twilio(トゥイリオ)」を正式に日本で提供開始した。

 クラウド電話APIをウェブサイトやアプリケーションに実装することで、電話の送受信やアップロードした音声の再生、文字列を音声に変換する音声合成、ネットワークを通して音声データを送受信するVoIP、SMSなど、さまざまな機能を利用できる。

 KWCでは2012年4月より、「boundio」の名称でサービスを提供してきたが、2012年10月にはTwilioと業務提携を実施。日本語でのサポートや日本円での支払い対応といった日本での販売体制を整え、今回の発表以降、サービスをTwilioに一本化して提供していく。


 Twilio CEOのJeff Lawson氏

 Twilioは、2008年に設立された。現在15万人の開発者がサービスを利用しており、サービス提供先は40カ国になるという。同社が提供するAPIは、iPadで完結するコールセンターシステムや利用時間が終了するとモバイルに通知がなされるパーキングメーター、レシートをテキストで送信するPOSシステムなど、幅広い分野で利用されている。

 利用の初期費用は無料。電話番号利用料は月額490円、固定電話あて通信料は1分9円、携帯電話あて通信料は1分19円、VoIPあて通信料は1分0.25円、VoIPからの着信料は1分0.25円、VoIP以外からの着信料は1分1円。追加録音領域の利用は0.1円(1万分までは無料)となっている。

 サービス開始に合わせて来日したTwilio CEOのJeff Lawson(ジェフ・ローソン)氏は、すべての顧客に合致したカスタマーエクスペリエンスを提供できる「ソフトウェア人(software people)」のためのサービスがTwilioであると説明。また、現在展開する通話やテキストメッセージ以外の分野でのサービスの可能性についても示唆した。両社は今後3年間で開発者1万人、売上高10億円を目指す。

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