モジラ、CEOの辞任など新たな人事異動を発表

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2013年04月11日 10時17分

 Mozillaが再び、新たな最高経営責任者(CEO)を探すことになった。

 「Firefox」の開発元としてオープンなウェブの理念を擁護してきたMozillaは米国時間4月10日、CEOを2年半務めてきたGary Kovacs氏が2013年内にその地位を退くと発表した。辞任後もKovacs氏はMozillaの取締役にとどまり、Mozillaは新しいCEOの人選をただちに開始するとのことだ。

 Mozilla Foundationの会長を務めるMitchell Baker氏は、辞任するKovacs氏の功績をたたえ、Mozillaのモバイル時代への対応を促進し、「Android」デバイス向けFirefoxをリリースし、さらにはスマートフォン向け「Firefox OS」を発表(まだ市場に出回っているとは言えないが)したと語った。ただし、モバイル市場ではまだ足がかりを築いたにすぎず、Firefoxが実際に使われている割合は無視できるほど小さい。

 Mozillaはまた、他にも数名の取締役の異動を発表している。

  • Baker氏は「Mozillaの日常的な活動により深く関与する」立場に復帰するという。さらに同氏は「ウェブの可能性を解き放つために、さまざまな組織や個人の協力者が意味ある貢献ができるよう、これに必要なツールの提供にも集中的に取り組む」とMozillaは述べている。
  • 製品担当シニアバイスプレジデントを務めていたJay Sullivan氏が、最高業務責任者(COO)に任命された。
  • Li Gong氏がモバイルデバイス担当シニアバイスプレジデントに任命され、Firefox OSに関する業務を率いることになった。
  • 最高技術責任者(CTO)のBrendan Eich氏は、1月に技術面でより大きな監督権限を持つ立場に昇格しているが、技術担当シニアバイスプレジデントも兼務することになった。
  • ゼネラルカウンセルを務めていたHarvey Anderson氏が、ビジネスおよび法務担当シニアバイスプレジデントに任命された。「この新しい役割において、Anderson氏はアプリ市場の戦略を監督するとともに、引き続きモバイルおよび戦略的提携を指揮していく」とMozillaは発表している。
提供:Stephen Shankland/CNET
Gary Kovacs氏
提供:Stephen Shankland/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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